中国地方の西の端で九州にほど近い山口県。中国地方の方言と九州地方の方言が少しずつ混ざり合い、独自の方言と共存しています。
よく知られているのが、語尾に「ちゃ」を付けること。うる星やつらのラムちゃんを思い出しちゃいますよね。
今回は、遠方から来た人には何の事だか分からないような面白い山口弁のセリフをご紹介致します。
面白い山口弁★笑われちゃう方言のセリフ10選
面白い山口弁①はい、ちゃんこ。
方言の意味:はい、座って。
「ちゃんこ」とは「座る」という意味。主に子どもを座らせる時に使います。
ちゃんこと言えばちゃんこ鍋が思い浮かびますが、山口県では小児科でちゃんこが大繁盛(笑)。あちこちから「ちゃんこしぃ!」「ちゃんこしとかにゃ!」とちゃんこの声が響きます。
面白い山口弁②また、じらくってから!
方言の意味:また、だだをこねて!
「じらくう」は「駄々をこねる」という意味。わがままな人の事もじらと言ったりします。
小さい子どもがいるお母さんなんかが、よく使っているのを耳にします。赤ちゃんがぐずったりすると「じらかね?」とおばあちゃんに声をかけられたりします。
面白い山口弁③はぶてちょる?
方言の意味:すねてるの?
「はぶてる」とは「すねる」の事で、山口独特のちゃちゅちょが語尾に疑問形としてくっついています。はぶてるは今でもよく使う言葉で、根強く残っている方言の一つです。
面白い山口弁④あんた、びったれじゃね!
方言の意味:あなた、だらしないね!
「びったれ」は汚いという意味ですが、山口では「だらしない」とか「役立たず」という意味でも使ったりします。あんたそんなびったれな恰好で出掛けちゃいけんよ!と昔はおばあちゃんに注意されたような。。。
面白い山口弁⑤その魚、しごしといて。
方言の意味:その魚、下処理しといて。
「しご」は「手入れ」「処理」「整理」などの意味。遠方から嫁いだ友達はお姑さんに「しごしといて」と言われて、何のことだかさっぱり分からなかったみたいです。
面白い山口弁⑥この子ら、しろしいねぇ。
方言の意味:この子たち騒がしいねぇ。
「しろしい」は「うるさい」とか「さわがしい」という意味で、子どもに対して使う事が多いです。博多ではうっとうしいという意味で使われているようなので、山口弁とは微妙に違うので注意が必要ですね!
面白い山口弁⑦時計やぶれたー!
方言の意味:時計壊れたー!
やぶれるとは壊れるという意味で、どんな硬い物や電化製品でも壊れたらやぶれたと言います。近隣以外の他県の人は驚きますよね、やぶれるって紙とかですもんね普通。
面白い山口弁⑧だらしいけぇやめとくわ。
方言の意味:疲れてるからやめとくわ。
「だらしい」は「怠い」とか「疲れた」などの意味です。だらしないと勘違いしやすいですが、風邪などで身体が辛かったり怠かったりする時に使いますね。
面白い山口弁⑨みてるけぇ、食べてしまいー。
方言の意味:なくなるから、食べちゃいなさい。
「みてる」は「なくなる」とか「終える」と言う意味で使います。発音は「みて(↑)る」で、てにアクセントが来ます。
中世から近世にかけて達成するとか終了するなどの意味で使われていた「満てる」が、山口でも無くなるとか終えるという意味で残り使われているのかも知れません。
面白い山口弁⑩すいばりがたった!
方言の意味:棘が刺さった!
「すいばり」が「棘」のことで、「たつ」は「刺さる」という意味です。
バラの棘のことは棘と言うのですが、木のささくれが刺さった時はすいばりと言うんです。昔は学校の手すりなんかも木製だったので、よくすいばりがたっていたものです。懐かしい。。。
最後に
聞いたことのない言葉はあったでしょうか?山口弁はちゃちゅちょの他にも「~ほ」や「~そ」などの語尾につける言葉があったり、イントネーションが独特だったりするので、山口県の人と話していると思わずクスっとなるかも知れませんね。
山口県に来たら、地元のおじさんおばさんやおじいちゃんおばあちゃん世代の人と是非話してほしいと思います。ラムちゃん語だけでなく、古い方言なんかが飛び出してくると思いますよ!
面白い山口弁★笑われちゃう方言のセリフ10選
①はい、ちゃんこ。
②また、じらくってから!
③はぶてちょる?
④あんた、びったれじゃね!
⑤その魚、しごしといて。
⑥この子らしろしいねぇ。
⑦時計やぶれたー!
⑧だらしいけぇやめとくわ。
⑨みてるけぇ、食べてしまい-
⑩すいばりがたった!