面白い広島弁⑥今やってもなんぼうなろうに
「なんぼう」は“どのくらい”、「なろうに」は“なるだろうか”という意味です。
「今更一夜漬けで勉強してもなんぼうなろうに」と、やろうとしていることの結果が見えている場合に使用したりします。ほとんど諦めて諦めているような場面で使われることが多いです。
ですが「これ全部買えばなんぼうになろうに」と、たくさん買い物をする場合の計算をする時も使用したりします。
同じ言葉でも意味が2通りあり、場面によって意味が違ってきます。
面白い広島弁⑦そがいにはぶてんさんなや
「そがいに」は“そんなに”、「はぶてる」は“拗ねる”、「〜んさんなや」は“しないでよ”と言う意味です。
“しないで”という意味の方言は「せんでも」と「〜んさんな」の2つがあります。「せんでも」は文章の途中に使用し、「〜んさんな」は文章の最後に持ってくることが多いです。
「手伝いせんでも嫌な顔をしんさんな」だと「手伝いをしなくても嫌な顔をしないでよ」という意味です。
面白い広島弁⑧見やすくてみやすい!
「みやすい」は“簡単”という意味です。
何かの作業の内容自体が簡単な場合に、「それならみやすいことよ」と使用することがあります。それだけではなく、何かを手伝ったお礼を言われた時に相手を気づかって使うこともあります。
ですが実は“見えやすい”ことも「見やすい」ということがあり、その場合には「これは見やすくてみやすい」と同じような言葉を連続して言ったりもします。
イントネーションも同じなので単語だけではどちらの意味かわかりにくいですが、割と会話の流れで察していたりします。
面白い広島弁⑨それじゃあ ふうが悪いよ!
「ふう」は主に“体裁”のことを指します。「ふうが悪い」「ふうを整える」などと使用します。
体裁を気にしてばかりの人は「ふうが悪い、ふうが悪い」と何度も言いながら過ごしています。意味がわからないまま聞くと、「ふうって誰のこと?」となりそうですが違います。
もし近くに「ふう」と呼ばれている友達がいて勘違いしていたら否定してあげてください。
面白い広島弁⑩ほうじゃあのう そうしんさいや
相手の意見に同意する意味です。
何か提案や相談を受けた時に、それだったらこうしたら良いのではという場面で使われることが多いです。
その他にも相槌としても使われることがあり、何か話を聞いた時に「ほうじゃのう」や「ほうじゃねえ」と返すことがあります。
相談をした時に、相手が「ほうじゃあのう」と返してくれば具体的な答えが期待でき、「ほうじゃねぇ」と返してくれば考え中の場合が多いです。