関西の方言の中でも、かわいらしくて人気の神戸弁。スタイリッシュでモダンな雰囲気の神戸美人からは想像もつかない言葉が飛び出します。
そんなびっくりしてしまうような、ちょっと面白い神戸弁をこっそり教えます。
面白い神戸弁★笑われちゃう方言のセリフ10選
面白い神戸弁①あんたほんま、へんこやな。
方言の意味:君、ほんとにおもしろい人だよね
「へんこ」とは「変な子」という意味。変わっているなぁ、意味がわからないなぁ、など、賛同できないような言動に対して使われます。といっても、強く相手を非難するつもりはありません。
「あんたほんま、へんこやな」は、「○○ちゃん、ほんとわけわかんない。そういうところ面白いんだから(笑)」といったニュアンスになります。
また、少々自虐的に使われることもあります。「うちの彼氏、へんこやからな」と、彼氏や身内の、ちょっぴりおっちょこちょいな失敗談などを面白おかしく話す時などにも用いられます。
面白い神戸弁②ほんま昨日はワヤやったわぁ。
方言の意味:本当に昨日はめちゃくちゃだったよ
「ワヤ」とは、「わやくちゃ」という言葉からきています。「ほんま昨日はワヤやったわぁ」は、「本当に昨日はめちゃくちゃだった」といった意味で使われます。
めちゃくちゃ、ハチャメチャ、といったニュアンスで使われるので、「昨日のパーティーは飲みすぎて、大盛り上がりでワヤやったわ」などと使われることもあります。
面白い神戸弁③なにそれ、ほんま、ゴウわくわ!
方言の意味:なんなのそれ。すごく腹が立つよ!
「ゴウわく」とは、「腹が立つ」といった意味。神戸弁というよりも、兵庫県西部の加古川や姫路エリアで使われる播州弁で用いられる表現ですので、同じ兵庫県内でも神戸市内の人や、芦屋や西宮の人には聞きなれない言葉かもしれません。
播州弁は、神戸弁よりも方言が強いので、使われる表現や語尾も異なることが多いです。男性の場合には「なんどいそれ、ほんま、ゴウわくど」と、さらに難解になることも。
面白い神戸弁④べっちょないか?
方言の意味:大丈夫?問題ない?
「べっちょない」とは「問題ない」という意味。「ゴウわく」同様に、こちらも播州弁です。「べっちょない」は、「問題ない」「大丈夫」といったニュアンスなので、疑問形以外にも使われます。
「昨日、コケたとこべっちょない?」「あぁ、もうべっちょないべっちょない」といった様子です。
面白い神戸弁⑤おまえ、ダボか!
方言の意味:あなた、バカじゃないの!
「ダボ」とは、神戸弁で「アホ」「バカ」といった意味合いで使われます。その語源は「どあほ」が転じて「だぼ」になったとも言われています。
カッとしてしまった時や、頭に血がのぼった時のみに使われるので、あまりデイリーに使われるわけではないのですが、起こった時などについつい出てしまう神戸弁です。
「おまえ、ダボか!」は「あなた、バカじゃないの!」といったニュアンスで用いられます。
面白い神戸弁⑥神戸駅の山側で待ってるわ!
方言の意味:神戸駅の北側で待っているね
「山側」とは「北側」という意味。神戸は海と山に挟まれた地形。そして東西方向に電車の線路が走っています。その為、待ち合わせや、方角を表現する際には、北のことを「山側」と表現するのです。同様に、北のことを「上」とも言います。それは地図の要領です。
「神戸駅の山側で待ってるわ!」は、「神戸駅を出た北側で待っているね」という意味になります。
面白い神戸弁⑦大丸の海側のスタバにいるわ。
方言の意味:大丸の南側のスターバックスにいるよ
先ほどの「山側」でわかるように、「海側」は「南」を意味します。神戸は本当にわかりやすい街の作りをしているおり、また坂が多いこともあって、北を向けば六甲山、南を向けば神戸港が視界に入ります。その為、南の方角を海側と表現するのです。同じ関西弁でも、京都弁や大阪弁にはない表現です。
「大丸の海側のスタバにいるわ」は、「大丸百貨店の南側のスターバックスにいるね」です。神戸人に道案内や待ち合わせをする際には、注意しましょう。
面白い神戸弁⑧ばりおもろいやん!
方言の意味:すっごくおもしろいよ!
「ばり」とは神戸弁で「めっちゃ」「すごく」といった意味。良い意味でも、悪い意味でもテンションが上がった時に、普段は「めっちゃ」と言っていても、つい「ばり」と言ってしまうのが神戸人。「ばりおもろい」「ばりはずい」など。
「ばりおもろい」は「めちゃくちゃおもしろい」。「ばりはずい」は「めちゃくちゃ恥ずかしい」の意味です。
面白い神戸弁⑨お昼にサンライズ買っといてー
方言の意味:お昼にメロンパン買っておいて
「サンライズ」とは、神戸でのみ呼ばれるパンの名前です。一般的なメロンパンの事を「サンライズ」と呼び、楕円でラグビーボール型のメロンパンのようなパンで中に白あんが入っているを「メロンパン」と呼ぶお店もあります。
統一された基準があるわけではないのですが、神戸では主に、一般的なメロンパンのことをサンライズと呼ぶ、と覚えましょう。
面白い神戸弁⑩明日は荒ゴミの日やわ
方言の意味:明日は不燃ゴミの日だ
「荒ゴミ」とは、神戸弁では「粗大ごみ」や「不燃ごみ」のことを言います。元々は神戸生協が使った分別の言葉であるといわれる説があります。
その為、神戸市民は使う人が多いですが、西宮や芦屋市民などでも元々の地元民ではなく最近になって引っ越してきた人などは知らない人も多いです。
最後に
いかがでしたか?おっとりとしたしゃべり方が特徴と言われる神戸弁。語尾をのばしたり省略したことから始まった神戸弁や、まったく語源が想像もつかないような強い方言まで、実は様々な言葉があります。神戸人と会話をする際には、是非、神戸弁に注意して聞いてみてください。本人は方言だと自覚がないことが多いのも神戸弁の特徴なので、ついつい言っていることも多いようです。
面白い神戸弁★笑われちゃう方言のセリフ10選
①あんたほんま、へんこやな。
②ほんま昨日はワヤやったわぁ。
③なにそれ、ほんま、ゴウわくわ!
④べっちょないか?
⑤おまえ、ダボか!
⑥神戸駅の山側で待ってるわ!
⑦大丸の海側のスタバにいるわ。
⑧ばりおもろいやん!
⑨お昼にサンライズ買っといてー
⑩明日は荒ゴミの日やわ