和歌山県は南北に広がっていますので、紀北地方と紀南地方では少し文化も違います。食文化も県民共通の物から、ある一定の地域しか食べられていない物まで、様々な物があります。
今回はそんな和歌山県で是非食べてもらいたいグルメ&名物を地元民がご紹介させて頂きます。
これぞ和歌山県の名物グルメ★地元民おすすめ10選
和歌山県名物グルメ①王道!和歌山ラーメン「井出商店」
和歌山県と言えばやっぱり和歌山ラーメンが真っ先に思い浮かぶと思います。ご当地ラーメンの火付け役ともなった和歌山ラーメンですが・・・地元民で和歌山ラーメンって言い方してる人は殆どいません。生粋の和歌山人は「中華そば」と言います。
実は他の地域のラーメン屋と比べてみても独特の注文方法と会計方法があります。まず、店内に入るとテーブルにはゆで卵と早なれ寿司(しめ鯖のお寿司)が置いてあります。メニューもラーメンだけと言う徹底ぶり。
そして注文方法はと言うと、勿論、「ラーメン1つ」でも通用しますが、地元民は「中華1つ」と言います。そしてテーブルのゆで卵やお寿司は注文しなくても勝手に食べられます。この食べたゆで卵やお寿司はお会計の時に「自己申告」で申し出るか、店員さんに「卵とお寿司ありますか?」と聞かれますので正直に答えるようにして下さい。
ラーメン自体は細麺を使っていて、スープは豚骨と醤油が上手くマッチしていて、見た目以上にアッサリで美味しいです。飲み会の後のシメにも最適です。
和歌山県和歌山市田中町4丁目84
アクセス:JR和歌山駅より徒歩約7分
和歌山県名物グルメ②和歌山人のソウルフード!玉林園「グリーンソフト」
参照(http://shop.wakayamaken.jp/gyokurinen/)
秘密のケンミンSHOW等で取り上げられてご存じの方も多いかも知れませんが、このグリーンソフトは和歌山人なら誰もが食べた事のある抹茶ソフトです。
和歌山県内のスーパーやコンビニではアイスクリームのコーナーに必ず置いてあります。これは「硬い方のグリーンソフト(画像左)」で、玉林園の直営店等で食べられるのが「柔らかい方のグリーンソフト(画像右)」です。意外とさっぱりで何個でも食べられそうな「グリーンソフト」は和歌山に来たら是非食べてもらいたい逸品です。
和歌山県名物グルメ③実はフルーツ王国和歌山県!「わかやまポンチ」
参照(http://www.nga.gr.jp/pref_info/tembo/2011/01/j.html)
実は県外の方にはあまり知られていないかも知れませんが、和歌山県はみかんと梅だけじゃありません。いちごやモモ等の定番のフルーツの生産量も全国上位に入っていたりします。
そして、はっさくやじゃばらと言った県外の人には聞きなれないような柑橘系の果物は日本一の生産量を誇っています。そこでそんな和歌山産のフルーツと梅をPRしようと2009年に始まったのが「わかやまポンチ」です。
ルールとしては
1.和歌山県産の梅の甘露煮かシロップを使う。
2.1つ以上和歌山県産の果物を使う。
3.和歌山県産品が入っている事を消費者に示す事。
となっています。
現在では県内外39店舗に広がっています。店舗によって違う「わかやまポンチ」を是非楽しんでみて下さい。
和歌山県名物グルメ④名前が謎!みんな同じ物を頼むのも謎!「二軒目飯店」
参照(http://www.katuragi.or.jp/nikenme/index.htm)
これまでは定番中の定番を紹介してきましたが、こちらはちょっとマニアックなお店です。まず、店名が「二軒目飯店」ってなってますが、一軒目はどこにもありません(笑)
そしてメニューなんですが、普通の中華料理屋のメニューが揃っていますが、来たお客さんの殆どがこちらの「ニラ炒め」を注文します。(画像右奥)むしろここに来て「ニラ炒め」を頼まないのは来た意味が無いっていうぐらいです。勿論、B級グルメにもならないような普通のお店の「ニラ炒め」ですが、一度食べたらやみつきになります。
和歌山県伊都郡かつらぎ町佐野890
アクセス:JR和歌山線笠田駅より徒歩約15分
和歌山県名物グルメ⑤地元民も知らない超B級グルメ!せち焼き「やました」
参照(http://www.setiyaki.com/index.html)
和歌山県の中部、御坊市では定番のグルメです。ですが、恐らく御坊市民でないと殆ど知らないんじゃないでしょうか?筆者は和歌山市民ですが、和歌山市内で「せち焼き」が食べられるお店は聞いた事がありません。
ちなみに「せち」とは御坊弁で「せちがう=めちゃくちゃにする」って意味だそうです。焼きそばと卵を「せちがう」のですが、お好み焼きでも無い、焼きそばでも無い、その食感は一度食べたらクセになりそうです。
和歌山県御坊市湯川町財部49-12
アクセス:JRきのくに線御坊駅より徒歩約15分
和歌山県名物グルメ⑥実はソウルフード!玉林園「てんかけラーメン」
参照(http://www.gyokurin-en.co.jp/rahmen)
前述の玉林園ですが、再度の登場です。こちらも和歌山県民には超定番のグルメです。秘密のケンミンSHOWでも取り上げられました。もはや玉林園は和歌山県民の魂では無いかと思ってしまうぐらいです(笑)
ちなみにこの「てんかけラーメン」はいわゆる「和歌山ラーメン」とは全くの別物になります。和歌山ラーメンがこってり系なのに対して、てんかけラーメンは全く逆の超あっさりの和風っぽい味に仕上がっています。アクセントの紅ショウガがまたGOODです!
和歌山県名物グルメ⑦本当に食べられるの?うつぼ料理「銀ちろ」
参照(http://www.ginchiro.jp/shiki/aki/utubo/index.html)
「海のギャング」としても知られるあの「うつぼ」ですが、和歌山県の南部ではこの「うつぼ」を出してくれるお店があります。以前から佃煮や干物で流通していましたが、それでも珍味とされて来ました。
こちらのお店ではそんな「うつぼ」をコース料理で提供してくれます。から揚げやうす造り等で楽しめます。肝心なお味の方なんですが、タンパクな白身でコラーゲンもタップリで食べやすいです。
和歌山県田辺市湊1005
アクセス:JRきのくに線紀伊田辺駅より徒歩約5分
和歌山県名物グルメ⑧お粥なのに色が茶色!茶がゆ
和歌山県民はお粥を作る時、お水では無く、ほうじ茶で炊く「茶がゆ」を作ります。これを和歌山県民は「おかいさん」と言い、お水で炊くお粥は「白かゆ」と言って明確に区別をしています。その為、普通のお粥を見る機会はあまりありません。
更にお粥と言えば風邪をひいた時や病気になった時に食べるイメージがありますが、和歌山県民は「おかいさん」を朝、昼、晩と普通の食事として食べる方も少なからずいるようです。筆者の祖母がそうでした。
味はお茶の風味が聞いているので冷めても普通に美味しいです。これをサツマイモと一緒に炊き込んだり(もしかしたら筆者の家だけかも)梅干しで味を調整したりするのですが、いわゆる家庭の味になりますので、そのパターンは何パターンにもなると言えます。
和歌山県内のホテルの朝食に出てくる所もありますので、見かけたら、是非一度お試し下さい。
和歌山県名物グルメ⑨牡蠣のシーズンにしか営業しない「かき惣」
参照(http://www.jtw.zaq.ne.jp/kakiso/)
和歌山で牡蠣と言ってもピンと来ないと思いますが、こちらは和歌山県民でも知る人ぞ知る牡蠣の専門店です。
営業期間は牡蠣のシーズンである、10月~3月までの約半年間と超レアなお店です。勿論、そのこだわり方はスゴイの一言で、美味しい牡蠣料理を提供してくれます。最近はオイスタバ―や牡蠣小屋も増えてきましたが、ある意味、元祖牡蠣小屋と言えるお店です。
和歌山県和歌山市北休賀町8
アクセス:JR和歌山駅よりバスで約10分
和歌山県名物グルメ⑩目を見張る大きさ!めはり寿司「総本家 めはりや」
「めはり寿司」と言っても本当のお寿司ではありません。熊野古道でも有名な熊野地方は林業が盛んで、作業の合間に簡単に食べられると言う事で考案されたそうです。
作り方は一枚の大きな高菜の葉でご飯を包んでこぶし大のおにぎりを作ります。これがかなり大きいので「目を見張るように大きく口を開ける」と言う所から「めはり寿司」と名付けられたそうです。実際に2つか3つ食べれば十分にお腹が満たされます。
和歌山県新宮市緑ケ丘1丁目1−39
アクセス:JRきのくに線新宮駅より徒歩約15分
最後に
これぞ和歌山県の名物グルメ★地元民おすすめ10選
①王道!和歌山ラーメン「井出商店」
②和歌山人のソウルフード!玉林園「グリーンソフト」
③実はフルーツ王国和歌山県!「わかやまポンチ」
④名前が謎!みんな同じ物を頼むのも謎!「二軒目飯店」
⑤地元民も知らない超B級グルメ!せち焼き「やました」
⑥実はソウルフード!玉林園「てんかけラーメン」
⑦本当に食べられるの?うつぼ料理「銀ちろ」
⑧お粥なのに色が茶色!!茶がゆ
⑨牡蠣のシーズンにしか営業しない「かき惣」
⑩目を見張る大きさ!めはり寿司「総本家 めはりや」