熊本県出身の知り合いがいたり、熊本県へ旅行や引っ越し、仕事でいらっしゃる方へ!
九州のど真ん中、熊本!阿蘇や天草はじめ、たくさんの観光名所があり、観光地はたくさんの人で賑わっています。観光地やお店などで、耳にする熊本弁。聞き慣れない言葉だと思いますが、慣れるととても人なつっこい、愛情たっぷりの面白い言葉が多いのです。特に、キュンとくる可愛い熊本弁を集めてみました♪熊本弁を使って、地元の人々とも、たくさんふれ合ってみましょう~。
それでは、本記事では「かわいい熊本弁♥キュンとくる方言のセリフ20選」をご紹介いたします!
かわいい熊本弁①「あっちゃん?こっちゃん?そっちゃん?どっちゃん行くと?」
「あっちゃん」があっち、「こっちゃん」がそっち、「そっちゃん」がそっち、「どっちゃん」がどっち、「行くと?」が行くの?どの方向に行くかわからない時、道を聞く時の熊本弁です。お友達を呼んでいるような言葉ですね。熊本では、若い方も普通に使っていますよ。他にも、「どこさん」(どこ)、「こくさん」(ここ)、「そこさん」(そこ)、など、「ちゃん」が「さん」に変わっても、通じます。笑。
かわいい熊本弁②「ぎゃん行って、ぎゃん行って、ぎゃんたい。」
「ぎゃん行って」がこう行って、「ぎゃんたい」がこうです、のこと。道を尋ねられた時の熊本弁です。熊本弁の「ぎゃん」は、右でも左でも直進でもバックでも、「ぎゃん」で良いのです。熊本で、道に迷った時、「カフェには、ぎゃん行けば、よかですか?」(カフェには、こう行けば、いいですか?)と、熊本県民に声をかけてみてください。「ぎゃんで、よかですよ~。」と優しく教えてくれますよ。地元では、「ぎゃん」で通じるし、目的地まで、しっかり行けますよ~。
かわいい熊本弁③「まうごつ、うったっとらすね。」
「まうごつ」がとても、「うったっとらすね」が、着飾っていますね、のこと。
成人式や結婚式など、キレイに着飾った人に使います。男性にも女性にもOKです。「まうごつ」(とても)は、いろんな場面で使えますよ。「まうごつ、よかおなご」(とても、いい女)、「まうごつ、うまか」(とても、おいしい)など。「うったつ」は、服や髪型など、顔以外のスタイルを指します。キレイな服装、髪型を見かけたら、使ってみましょう。応用「まうごつ、うったって、よかおなごたい~」(とても着飾って、美しい女性です)など。
かわいい熊本弁④「ここ、とっとっと?」
「とっとっと」が、席などを確保すること、なので、「とっとっと?」と、疑問符?が付けば、取っているの?になります。デートでのライブや講演会の席で、カップルがお互いに、よく使われている熊本弁です。席を確保済みなら、「とっとったけん」(取っています)、まだ席を取ってなければ、「とっとらんけん」(取っていません)になります。
かわいい熊本弁⑤「めいっぴゃーがまだしたけん、ずんだれた。」
「めいっぴゃー」が、精一杯、たくさん、「がまだしたけん」が、頑張ったから、「ずんだれた」が、ヘトヘトに疲れた様子です。可愛い女の子が熊本弁で話すと、どんなに「ずんだれ」ても、キュン♪ときちゃいますね。「ずんだれ」は、疲れた様子の他にも、髪型が決まらなかったり、服などをきちんと着なかったり、靴をしっかり履かなかったりした時にも使ったりします。「ずんだれとるね、よ~着らんね。」(服が着崩れないように、きちんと着なさいね)など、身だしなみにも使ったりします。
かわいい熊本弁⑥「かんげ、よーとさばかんね。」
「かんげ」が髪の毛、「よーと」が、ちゃんと、「さばかんね」が髪の毛を(クシやブラシで)とかしなさい、のこと。ボサボサの髪の毛の人に言う熊本弁です。待ち合わせで、すぐ彼女にこう言われると、遅れて来た彼もメロメロですね~。こちらも身だしなみの一つで、学校へ行く前など、母親がよく言う熊本弁です。「さばく」は、髪の毛をとかす意味の他、仕事がはかどることも「さばく」と言います。「今日は仕事がさばけたね」(今日は、仕事がはかどったね)など。反対に、はかどらなかったら、「仕事がいっちょんさばけん」(仕事が全然はかどりません)など。
かわいい熊本弁⑦「ひとぎにいったばってん、のさらんだった。」
「ひとぎ」が、家を建てる時の棟上げに、屋根の上からお餅、お菓子、お金をなげること。「いったばってん」が行ったのに、「のさらんだった」が、もらえなかった、餅をひとつも取れなかった、のこと。熊本では、棟上げの「ひとぎ」には、近所の人がたくさん集まります。屋根の上から、たくさんお餅やお菓子、お金も飛んで来るのですが、ひとつも取れなかった時に、「のさらん」(私には、ひとつも何もなかった様子)を使います。女の子が言うと可愛いのですよ~。スーパーの夕方特売でも、売り切れで買えなかったら、「のさらんだった」と言います。
かわいい熊本弁⑧「すっぺんこっぺんゆわすけん、やぜらしか~。」
「すっぺんこっぺん」が、あれこれごちゃごちゃと、ワーワーと口うるさいこと、「ゆわすけん」が言われるから、「やぜらしか」が、うっとおしい、のこと。学校の先生や会社の上司などから、ワーワーとうるさく言われると、「やぜらしい」(うっとおしい)気持ちになりますね。「すっぺんこっぺん」の「す」を強調して発音しましょう。もはや、日本語には聞こえませんね。笑。
かわいい熊本弁⑨「だりやみに、ひともじぐるぐるたい。」
「だりやみ」が、仕事の後の一杯、「ひともじぐるぐる」が、熊本の郷土料理で、ワケギ(小ネギ)をグルグル巻いて湯がき、酢みそで食べる料理です。熊本の家庭では、普通に食事で出てきますよ。簡単で、美味しいです。可愛い妻から、夕食時に、ビールと一緒にひともじぐるぐる!もう胸キュン♪と、しますね。仕事の疲れも一気に吹っ飛びます~。「だりやみ」は、主に、南九州地方、熊本では八代、芦北地方でよく話されます。「だれやみ」とも言います。
かわいい熊本弁⑩「かんばしゅうなかけん、そろっといきなっせ。」
「かんばしゅうなかけん」が、体調などが良くないから、「そろっと」がゆっくりと、ソロソロと、「いきなっせ」が行きなさい、のこと。具合が悪い時に心配して、言う熊本弁です。「かんばしゅうなか」は、体調が悪い、具合が悪い、他にも、物事が上手くいかない時にも使う方言です。仕事が上手くいかない時に、「どぎゃん?よかね?」と、聞くと、「かんばしゅうなかね。」と答えます。
かわいい熊本弁⑪「んまかけん、おもさんくいなっせ。まだいくっど?」
「んまかけん」がおいしいから、「おもさん」がたくさん、「くいなっせ」が食べなさい、「まだいくっど」が、まだ食べられるでしょうのこと。「んまか」がおいしい、反対に、おいしくない時は、「んもにゃー」です。「ん」で始まる言葉があるのが、熊本弁なのです!笑!食べられるの意味の「いくる」は、お酒などにも使います。「いくる口だろ?」(お酒がいける方でしょ?、強い方でしょ?)などです。
かわいい熊本弁⑫「いっぺんたくりんゆうても、わけくちゃわからん。」
「いっぺんたくりん」が一度にたくさん、「ゆうても」が言っても、「わけくちゃわからん」が訳がわからないのこと。元々熊本弁は、早口。ペラペラと話す彼を見て、理解不可能な彼女の一言です。「いっぺんたくりん」は言葉以外にも、物にも使います。「いっぺんたくりん持っても、持ちこなさんよ。」(たくさん持っても、運べませんよ)など。
かわいい熊本弁⑬「ちなんでされかんと、とっぴもにゃーとこはってくけん。」
「ちなんで」が一緒に、連れて、「されかんと」が歩かないと、「とっぴもにゃーとこ」が途方もない所、「はってくけん」が、行ってしまいますのこと。初めて行く場所や初めて通る道は、不安ですよね。1人行くより、一緒に行った方が安心です。そんな時に使う熊本弁です。「ちなむ」(連れて)、「されく」(歩く)、「はってく」(行きます)。この「はってく」は、人が亡くなった時も使います。「はってかした」(逝ってしまった)など。途方もないの意味の「とっぴもにゃー」(主に県南の方言)は、「とつけもにゃー」と同じ意味です。
かわいい熊本弁⑭「たぎっとっけん、んべて。」
「たぎる」が、お湯などがグラグラ熱い様子、「たぎとっけん」は、熱くなっているから、「んべる」が冷やしたり、薄めたりする様子で、「んべて」が水などで薄めて、のこと。出来たてのアツアツのお料理を出す時、「たぎっとるよ。」(熱いですよ)と、声をかけて出します。また、熱めのお風呂で、水を足したい時、「んべてね~」と、声をかけます。熊本では日常の会話。「んべる」(薄めて、冷まして)は、ここでも、「ん」で始まる熊本弁なのです。笑。
かわいい熊本弁⑮「あさっぱちからされいたけん、どこんかしこん、こわっとる。」
「あさっぱち」が朝早くから、「されいたけん」が歩いたから、「どこんかしこん」が体の至る所、あちこち、「こわっとる」が、凝っている、筋肉痛のこと。体中の筋肉痛の事です。「こわる」は今でもよく使う方言で、整形外科などの病院でも、熊本のお医者さんは、「どこが、こわっとるですか?」と普通に問診しています。患者さんの方も、「へきが、こわっとります」(肩甲骨の背中の方が、痛いです)、「つとが、こわってります」(足元からふくらはぎが痛いです)などと、答えますよ。
かわいい熊本弁⑯「どぎゃんすっと?どぎゃしてんわからん。」
やり方や方法がわからない時、彼に尋ねる彼女の言葉です。「どぎゃんすっと?」が、どうするの?、「どぎゃんしてんわからん」が、どうしてもわからない、のこと。可愛い彼女から言われると、彼の返事は、「ぎゃんして、ぎゃんして、ぎゃんすっとたい。」と答えます。「どぎゃん」(どう)、「あぎゃん」(あれ)、「そぎゃん」(そう)、「こぎゃん」(こう)・・・ここでも、ぎゃん!熊本では、これで、わかりますから不思議です。笑!
かわいい熊本弁⑰「いっぴゃこっぴゃいらん。いっちょでよかたい。」
「いっぴゃこっぴゃ」が、たくさん、「いらん」がいりません、「いっちょで」が一つで、「よかたい」がいいです、のこと。「よかたい」の「よか」は、良いですの意味と、反対のイヤですの意味の両方があります。話の流れで、良いのか悪いのか判断しますが、熊本県民は自然に分かります。「いっぴゃこっぴゃ」は、物がたくさんある様子。「いっちょ」は、よく使う熊本弁です。「いっちょしかなか」(ひとつしかない)など。「肥後のいっちょ残し」は有名な方言で、大皿などで出された食事も、いつも、ひとつだけ残ります。遠慮がちな県民性なのでしょうか?!最後の一つは、誰も食べないのですよ。これは、熊本の不思議の一つです。
かわいい熊本弁⑱「つっこけたけん、リバテープはって。」
「つっこけたけん」が転んだから、「リバテープはって」が、絆創膏を貼って、のこと。可愛い彼女から言われると、進んで絆創膏を貼ってあげたくなりますね。「つっこける」「こくる」(転ぶ)のこと。「リバテープ」は熊本にある絆創膏の会社名。熊本では、絆創膏と言うと「は?」と、わからない人が多いのですが、「リバテープ」と言うと、みなさん、わかります。笑。
かわいい熊本弁⑲「ひこいっつあんば、ひっかかりまんかかりよんだ。」
上手に読めない本を一生懸命読んだ彼女の一言です。「ひこいっつあんば」は、彦一(の本)を、「ひっかかりまんかかりよんだ」が、途中何度もひっかかりながら読んだ、あちこちでつまずきながら読んだ、のこと。「彦一」は、八代地方でとんちで有名な「彦一」の本のこと。彦一の事を地元では、「ひこいっつあん」と愛情込めて呼んでいます。「彦一とんち話」、これ面白いですよ~おすすめです。「ひっかかりまんかかり」は、何度もつまずいて先に進めない様子です。
かわいい熊本弁⑳「ぽすっとくると、ぶっちらかしとるけんたまがるたい。」
「ぽすっとくると」が突然来ると、「ぶっちらかしとるけん」が散らかしているから、「たまがるたい」ビックリします、のこと。「ぽすっと」は、今でもよく使われている方言です。人や車など、角から突然出てきたときなどにも使います。他にも、突然より遅い、少しゆっくりと出てくることを「ひょくっと」とも言います。「ぶっちらかしとる」は、散らかっている様子。予告もなく、突然、家に来た彼に言う彼女の一言です。やっぱり、キレイなお部屋に招待したいですよね。突然でも、どんなに散らかっている部屋でも、彼が会いに来てくれると嬉しいのです~♪
最後に
「すっぺんこっぺん」「どこんかしこん」「いっぴゃこっぴゃ」・・・もはや日本を通り越して、外国にいるようなアクセントの熊本弁が多いです。博多でもない、薩摩でもない、熊本独自の文化が作った言葉なのです。他にも、「んまか」や「んべる」など、「ん」で始まる言葉が、たくさんあるのも笑えます。特に、女性が話すと可愛く聞こえ、思わずキュン♪としちゃいますよね。だから、熊本の男性陣は、心引かれて、優しくて強いのでしょうか。熊本観光と一緒に、地元の人達と、言葉の交流も楽しいですよ。ぜひ熊本に来てはいよ~。待っとりますけん~!
かわいい熊本弁♥キュンとくる方言のセリフ20選
- ①「あっちゃん?こっちゃん?そっちゃん?どっちゃん行くと?」方言の意味:あっち?こっち?そっち?どっちに行くの?
- ②「ぎゃん行って、ぎゃん行って、ぎゃんたい。」方言の意味:こう行って、こう行って、こうです。
- ③「まうごつ、うったっとらすね。」方言の意味:とても、(綺麗な服で)着飾っていますね。
- ④「ここ、とっとっと?」方言の意味:ここ、(席など)取っているの?
- ⑤「めいっぴゃーがまだしたけん、ずんだれた。」方言の意味:精一杯(仕事など)励んだ(がんばった)から、疲れた。
- ⑥「かんげ、よーとさばかんね。」方言の意味:髪の毛、ちゃんととかしなさい。
- ⑦「ひとぎにいったばってん、のさらんだった。」方言の意味:もち投げに行ったのに、ひとつも取れなかった。
- ⑧「すっぺんこっぺんゆわすけん、やぜらしか~。」方言の意味:あれこれ言われるから、うっとおしい~。
- ⑨「だりやみに、ひともじぐるぐるたい。」方言の意味:仕事の後の一杯に、ヒトモジぐるぐるです。
- ⑩「かんばしゅうなかけん、そろっといきなっせ。」方言の意味:体調が良くないから、ゆっくり行きなさい。
- ⑪「んまかけん、おもさんくいなっせ。まだいくっど?」方言の意味:おいしいから、たくさん食べなさい。まだ食べられる?
- ⑫「いっぺんたくりんゆうても、わけくちゃわからん。」方言の意味:あれこれと一度に言っても、訳がわかりません。
- ⑬「ちなんでされかんと、とっぴもにゃーとこはってくけん。」方言の意味:連れて歩かないと、途方もない所に行ってしまいます。
- ⑭「たぎっとっけん、んべて。」方言の意味:熱くなっているから、水で薄めて。
- ⑮「あさっぱちからされいたけん、どこんかしこん、こわっとる。」方言の意味:朝早くから歩いたから、至る所が、筋肉痛。
- ⑯「どぎゃんすっと?どぎゃしてんわからん。」方言の意味:どうするの?どうしてもわからない。
- ⑰「いっぴゃこっぴゃいらん。いっちょでよかたい。」方言の意味:たくさんはいりません。一つでいいです。
- ⑱「つっこけたけん、リバテープはって。」方言の意味:転んだから、絆創膏はって。
- ⑲「ひこいっつあんば、ひっかかりまんかかりよんだ。」方言の意味:彦一の本を、途中何度もひっかかりながら読んだ。
- ⑳「ぽすっとくると、ぶっちらかしとるけんたまがるたい。」方言の意味:突然来ると、散らかしているからビックリします。
最後までご覧いただきありがとうございました。