岩手県出身の知り合いがいたり、岩手県へ旅行や引っ越し、仕事でいらっしゃる方へ!
岩手の方言は、ちょっと聞いただけでは理解できない言葉が多くあります。
他の県の方々だと、二度聞きして意味を教えて貰わないと解らない言葉が多いですね。若い子達の間では、あまり方言も聞かれなくなってきましたが、ちょっと年輩の方々だと今でも普通の会話の中にバンバン方言が混ざっています。イントネーションも独特なので面白いですよ。
それでは、本記事では「超面白い岩手弁★つい笑ってしまう方言のセリフ10選」をご紹介いたします!
超面白い岩手弁①「こんな暑っつうどごに置いだらあめんが」
方言の意味:「こんな暑い所に置いたら腐ってしまうよ」
「あめる」は腐るという意味です。
夏の暑い日などに、食べ物を冷蔵庫に入れずそのままにしておいた時などに使われます。他にも、お風呂に暫く入らず、髪がべたべたしている時などにも「髪があめ臭ぇ」などという時もあります。髪の場合は、ほんとに腐っているとかではないのですが、臭っている、臭いがするという例えとして使われますね。
超面白い岩手弁②「水っこさうるがしといで。」
方言の意味:「水にひたしてちょうだい」
「うるがす」は浸すという意味です。
お米を水に浸しておく時や、汚れを取りやすくする為お湯に浸ける時などにも使われます。お湯の時は「湯っこさうるがしといで」という感じですね。うるがすは若い子でも知っている子が多いですね。「ひたす」の方があまり使われないかも。東北地方で使われている言葉なので、東北の標準語と言ってもいいほど、近隣の県でも伝わる言葉です。
超面白い岩手弁③「おばんでがんす。遅ぐにおもっさげねぇ」
方言の意味:「こんばんは。遅くに申し訳ありません。」
「おばんでがんす」はこんばんはという意味です。
「おもっさげねぇ」は申し訳ありませんという意味です。夕方以降や夜遅くに訪問する際に使われます。沿岸部などの方では、こんばんはを「おばんでござんす」と言う所もあります。挨拶の一つなので、普段からよく聞かれています。
超面白い岩手弁④「笑わさんなぁ」
方言の意味:「ウケる~」
「笑わさる」はウケるや笑えるという意味があります。
動物の猿の事ではないので気を付けて下さいね。面白い時などに年輩の方たちは良く使いますね。変わったファッションなどを見て「ざぁ、笑わさんなぁ」と言っている時は、面白がられている時ですよ。
超面白い岩手弁⑤「ちゃんと髪けずってってね」
方言の意味:「ちゃんと髪をとかして行きなさいよ」
ここでいう「けずる」はとかすと言う意味があります。
朝の準備をしている子供に良く使いますね。初めて聞く人は「えっ?」と思ってしまうかも。何でけずるの?という感じですよね。カンナで削る訳ではありません。ブラシで髪をとかすという事です。聞いても驚かないで下さいね。
超面白い岩手弁⑥「味噌汁まがしてしまったぁ」
方言の意味:「味噌汁こぼしちゃった」
「まがす」はこぼすという意味です。
水でもジュースでも何かをこぼしてしまった時に使われます。愚痴をこぼすというのには、まがすは使われません。あくまでも、液体や物体をこぼしてしまった時に使う言葉です。
超面白い岩手弁⑦「腕組まれっと、えんずい(いずい)なぁ」
方言の意味:「腕を組まれると、しっくりこないなぁ」
実は「えんずい」にはちゃんとした意味がありません。気持ちが悪いとか、しっくりこないという感じを意味する言葉なんです。
服を着た時にタグが当たってチクチクしたりする時なんかにも、えんずいが使われます。ちなみに、上のセリフは私の男友達が東京に出て、東京の彼女とデートした時に思わず出てしまったセリフです。案の定「どういう意味?」と聞かれたそうですが、思わず「好きって意味だよ」とごまかしたそう。気を付けないといけませんね。
超面白い岩手弁⑧「どこに置いたか、ほーでがねぇ」
方言の意味:「どこに置いてしまったのか、覚えがないなぁ」
「ほーでがねぇ」は覚えがないという意味です。
鍵や財布をどこに置いてしまったかわからなくて探している時などに使いますね。他にも前の事を忘れてしまったり、覚えてなかったりするときなどにも使われます。鍵や財布って結構どこに置いたか忘れてしまう事も多いですよね。そんな時思わず「もう、ほーでがねぇ」と呟いてしまったりもします。そして、忘れてしまった自分の事を「ほーでなし」と自分で言ったりします。忘れん坊というような意味になりますね。
超面白い岩手弁⑨「またおでんせ」
方言の意味:「また来てくださいね」
「おでんせ」はようこそや来てくださいという意味です。
この言葉は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。岩手にはこの言葉を使った看板があちこちで見られます。「また、岩手におでんせ」と書かれています。盛岡駅のホームにもありますし、車で走っていてもよく見かけます。岩手を訪れた際は、ぜひこの看板を探してみて下さい。
超面白い岩手弁⑩「どこさぶつけだんだが、くろぢが出来ったぁ」
方言の意味:「どこにぶつけたんだろう、青あざが出来てる」
「くろぢ」は青あざや内出血のことです。
くろぢは今でも普通に使われていますね。青あざという方が少ないかもしれません。子供が転んで青あざをつくって帰ってきたりすると「くろぢになった」と話したりします。岩手でくろぢと聞いたら青あざの事ですよ。
最後に
いかがでしたか?意味を聞いても「えっ?」と首をかしげてしまうセリフばかりだったのではないでしょうか。
思わず笑ってしまったのもあるのでは。岩手の方言は、ずうずう弁と言われる独特な訛りがあります。「くろぢ」は話すときは「くろづ」と聞こえたりします。「じゅう」は「づう」という感じ。ちょっと笑ってしまいますよね。
超面白い岩手弁★つい笑ってしまう方言のセリフ10選
- ①「こんな暑っつうどごに置いだらあめんが」
方言の意味:「こんな暑い所に置いたら腐ってしまうよ」 - ②「水っこさうるがしといで。」
方言の意味:「水にひたしてちょうだい」 - ③「おばんでがんす。遅ぐにおもっさげねぇ」
方言の意味:「こんばんは。遅くに申し訳ありません。」 - ④「笑わさんなぁ」
方言の意味:「ウケる~」 - ⑤「ちゃんと髪けずってってね」
方言の意味:「ちゃんと髪をとかして行きなさいよ」 - ⑥「味噌汁まがしてしまったぁ」
方言の意味:「味噌汁こぼしちゃった」 - ⑦「腕組まれっと、えんずい(いずい)なぁ」
方言の意味:「腕を組まれると、しっくりこないなぁ」 - ⑧「どこに置いたか、ほーでがねぇ」
方言の意味:「どこに置いてしまったのか、覚えがないなぁ」 - ⑨「またおでんせ」
方言の意味:「また来てくださいね」 - ⑩「どこさぶつけだんだが、くろぢが出来ったぁ」
方言の意味:「どこにぶつけたんだろう、青あざが出来てる」
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。