京都の人は、怒ったときに決して声を荒げたりはしません。しかし、静かに発せられる京言葉に怒りのニュアンスが含まれていたら・・・要注意です!地味に恐ろしい京都弁、まずは怒らせないようにしたいですね!
聞き慣れないとイマイチすぐはわからない言葉もあると思いますので、ぜひ予習をしておきましょう。今回は京都人が怒っている時の方言をご紹介致します。
京都人が方言で怒ってる!?言われたら要注意な京都弁10選
要注意な京都弁①「あんた、ええかげんにしよし」
方言の意味:あなた、いい加減にしてください
京都弁によく使われる語尾の「よし」ですが、知らない人には「良い」というニュアンスに取られるかも知れません。
しかしこの場合の「しよし」は「しなさい」という割と強めの命令形です。冷たい目線で「ええかげんにしよし」と言われたら、かなり際どいラインまで怒らせていることになりますよ。すぐにその行動をやめるようにしましょう!
要注意な京都弁②「みんな怒ってはるやん」
方言の意味:みんなが怒っていますよ
これは注意です!京都人にとって公共の場で言う「みんな」は、「私」と同じ意味を持ちます。行列の横入りなどで「みんな怒ってはるえ」などと言われないようにしましょう。
ちなみに小さい子供に言い聞かせる際にも「お兄さんに怒られるえ」「おばちゃんが見てるえ」などと第三者の目線を理由にすることがよくあります。責任転嫁のようにも聞こえますが、京都では当たり前の言い方です。
要注意な京都弁③「なにしとうやす!」
方言の意味:なにをしているのですか!
バイト先や会社で、間違って書類を捨てそうになったり・・・お茶をこぼしてしまったり・・・うっかりさんにはつきもののミスですが、京都のお局様からはこんな言い方で怒られてしまいます。取り返しのつかないことにならないように、最新の注意を払って仕事には取り組んでおきましょう。
要注意な京都弁④「たいがいにおしやす。あほみるで!」
方言の意味:適当にしておきなさい。馬鹿を見ますよ!
たいがいに、というのは使い勝手の良いニュアンスを持ちます。京都では「いい加減に」「適当に」という雰囲気で使います。そして、一般的には「馬鹿を見る」という言葉も関西圏である京都ではもちろん「あほを見る」という言葉に変化。
「派手なおなごばっかり追いかけておらんと、たいがいにおしやす。いつかあほ見るで!」なんていう言葉が夜の祇園界隈では飛び交っているかも知れませんね。
要注意な京都弁⑤「好きなようにしはったらよいのと違います?」
方言の意味:好きなようになさったら良いのではないでしょうか?
冷静な口調で「好きなようにしはったらよいのと違います?」などと言われたら、もはや最終通告も同然。もう、突き放されてしまった状態です。京都の言葉の恐ろしさが詰まっている言葉ですね。これ以上すがっても許してはくれなさそうな雰囲気が漂います。
もし彼女を怒らせてこれを言われてしまったら・・・関係修復は難しいでしょう!
要注意な京都弁⑥「こっちもつきおうてられんさかいに」
方言の意味:こちらも付き合ってはいられません
人間関係にはいろいろな側面がありますが、表面的にはうまく付き合えるはずの京都人の口からこの言葉が出たときは、もはや「断絶」に近い状態だと言えます。
今まではお互いうまく歩み寄れているという前提でお付き合いしておりましたが・・・「こっちもつきおうてられんさかいに!」となると、余程のことがあったのでしょうか。聞きたくないセリフですよね。
要注意な京都弁⑦「じゅんさいなおひとやなあ」
方言の意味:はっきりしない人ですねえ
言外に含まれるニュアンスや雰囲気を重視する京都人ですが、優柔不断は嫌われます。もし「あんたは、じゅんさいなおひとやなあ」と言われてしまったら要注意。はっきり決めることができず、京都人をイライラさせてしまっている可能性があります。
特に男性は、粋でスマートであることが好まれますので、気を付けましょう。
要注意な京都弁⑧「よういわんわあ」
方言の意味:なにも言えないです
いろいろな意味を含んだ言葉です。憤りの意味もあり、「あんな嫌な人のことは何も言う気が無い」「そんなことをしていたなんて返す言葉も無い」というニュアンスを持ちます。相手に呆れて、「もうこれ以上忠告しても意味が無い」という場合にもよく使われています。
暗に嫌悪感を持っている場合が多いため、次の話題には気を付けたいところですね。
要注意な京都弁⑨「やめときよし・・・」
方言の意味:やめておきなさい
言葉の通りなのですが、京都人から冷ややかな目で「もう、やめときよし・・・」と言われてしまったら心臓がびくっとしますね。ちょっとふざけたり無理なことをしてしまったとき、人間は客観性を失ってしまいます。そんなあなたに京都人が投げかける、ストップの言葉です。
酔っぱらって大騒ぎをしてしまったときなども注意しましょうね。
要注意な京都弁⑩「かましまへん。どうぞ、おあがりやす」
方言の意味:構いませんので、ぜひあがってください
京都人の「かましまへん」ほど、真意が見えない言葉はありません!本当に大丈夫なこともありますが、「構う」のに「構いませんよ」と言われている場面ももちろんあります。遠方から来た人が一番困る言葉ですね。
もう、あなたにできることは「しっかり言葉を聞いて、怒りの雰囲気が含まれているか見極める」ことくらい。そして、その判断はたいてい間違っていますから・・・諦めて、京都の懐に飛び込んでしまいましょう!
最後に
いかがでしたか。京都人を怒らせると心底恐ろしいことがわかりましたね。しかし国際都市でもあり、国内外から学生も集まる京都。京都の人は「京都以外の人」に慣れているため、意外と寛容です。常識外のことをしないようにして、京都ライフを楽しんでくださいね。
京都人が方言で怒ってる!?言われたら要注意な京都弁10選
①「あんた、ええかげんにしよし」
②「みんな怒ってはるやん」
③「なにしとうやす!」
④「たいがいにおしやす。あほみるで!」
⑤「~しはったらよいのと違います?」
⑥「こっちもつきおうてられんさかいに」
⑦「じゅんさいなおひとやなあ」
⑧「よういわんわあ」
⑨「やめときよし・・・」
⑩「かましまへん。どうぞ、おあがりやす」