富山県へ旅行や引っ越し、仕事でいらっしゃる方へ!
富山県は大きく西と東に分けていろいろな文化が少し違います。方言も少し違っています。西の方は少し金沢の影響があり、岐阜県との境にある地域は飛騨弁の影響も少しあるようです。
ただ、共通して言えるのは語尾がちょっと面白いということ。語尾に「ちゃ」がつくことが多く、うる星やつらのラムちゃんみたいでかわいい!と言われることもあります。でもおじさんもおじいちゃんも使うので、実際にはそんなにかわいくありません(笑)
そんな富山弁、今回は富山県外出身の筆者が当初わからなかった方言で面白いものをご紹介したいと思います。
面白い富山弁①な~ん、なんなん、なんなんなんなん…
「これでいいが?」(これでいいの?)
「な~ん、こいがもあるがやけど」(こんなのもあるけど)
「じゃ、これだめなん?」(これはだめなの?)
「なんなん、別にいいがだけど」(いや、別にいいんだけど)
「じゃ、こっちは?」
「なんなんなんなん…それはだめだわ」(絶対違うよ…それはダメだよ)
「な~ん」と一回だけ使う場合も基本的には否定的要素が強いのですが、否定も肯定もせず、的なちょっとあいまいな感じにしたいときにも使うことも多いようです。
それが「なんなん」と「なん」が重なると完全な否定形。「違うよ」という意味合いになります。そしてさらに「なん」を何度も重ねる場合(しかも早く言う)は超否定形、ということになります。「なん」の数で否定する気持ちのレベルが量れます。
面白い富山弁②つかえんちゃ!
「これ使っていいが?」(つかっていいの?)
「つかえんちゃ」(大丈夫だよ!)
「え?使えないの?」
「なんなん、使えんちゃ!」(違う違う、大丈夫だよ!)
県外から来た人間が結構困るのはこれ「つかえん」という単語。「差し支えない」=「つかえん」ということなのですが、標準語でいうと「使えない」だと思うので、否定形だと解釈しますよね。まったく逆の「OK!!」という意味なので、会話が全くかみ合いません!
面白い富山弁③今夜はだいてやっちゃ!
「今夜はだいてやっちゃ!」(今夜は奢ってあげるよ!)
「ラッキー!」
なんて会話を大声でしているのを聞いたらびっくりしますよね(笑)富山弁では「し」を「い」と発音することがあります。この「だいて」は「出して」なんです。
「今夜はだいてやっちゃ!」=「ここは出すよ(おごるよ)」的な感じですね。「ゴミだいておいて(出しておいて)」なんて使い方もします。
面白い富山弁④あれ~、うしなかしたわ…
私はこれを初めて聞いたとき、「牛鳴かす」だと思いました。実際は「うしなかす」=「失なう+なくす」なのです。「これ、うしなかしといて」と言われたこともあるので「なくす」から「捨てる」という意味でも使われることもあるようです。比較的、年配の方が使っている気がします。
面白い富山弁⑤お前だらけ?!
『だら』とは「ばか・あほ」という意味ですが、少し親しみを込めて使っているような感じです。面と向かって「だらぁ」という場面が多いですね。標準語で「ばか」と言うとちょっとキツイ感じがしますが、もう少し温かみのある「あほやなぁ」に近い感じで使われています。
勉強ができないという意味での「ばか」にはあまり使わず、行動に対して使われることが多いです。飲みすぎた人に「だらぁ」と言葉をかける、なんて使い方です。