絶対伝わらない山梨の甲州弁★意味不明な方言10選

 私の親類には超ネイティブ甲州弁のお婆様がいます。実は、私は彼女の言っていることの6割ほどは理解出来ていません。いつもニュアンスでコミュニケーションを取っています。まるで外国人と会話している様な気分です。さて、今回は他地方の方には絶対に伝わらない山梨県の方言、甲州弁をご紹介します!

 

絶対伝わらない山梨の甲州弁★意味不明な方言10選

 


伝わらない甲州弁①「廊下をとばないでください」

方言の意味:廊下を走らないでください

甲州弁の「とぶ」は「走る」という意味です。「廊下をとばないでください」という注意書きは、山梨のとあるボロアパートの廊下に貼られていました。

また、山梨の交通安全の標語には「注意!とびだす子供 とべない老人」というものがあります。これはもちろん「老人は飛べないから注意しましょう」という意味ではありません。(参照:北杜発!ひでちゃんのエンピツ)
注意!とびだす子供 とべない老人

伝わらない甲州弁②「背中かじくって」

方言の意味:「背中掻いて」

他地方で通じない甲州弁の定番です。「かじくる」「かじる」とは、「掻く」という意味です。共通語の「かじる」とは意味が違います。ちなみに「りんごを齧る」と言いたい時は、普通に「りんごをかじる」と言います。紛らわしいですね!

昔、私が友人に「背中かじって」と言ってしまった時、本当にかじろうとした子がいました。その行動に私はドン引きです。一方、友人は友人で、自分からそんなお願いをしておいてドン引きしている私にびっくりしていました。

伝わらない甲州弁③「だっちもねえこんいっちょし」

方言の意味:「くだらないことを言うのはやめなよ」

甲州弁ユーザー以外に通じる要素ゼロのフレーズです。「だっちもねえ」は「くだらない」、「いっちょし」は「言うな」という意味です。「(動詞)ちょし」で禁止の文になります。

「だっちもねえ」は、冒頭に登場したお婆様がよく使っていました。初めてその言葉を聞いた時は何を言ってるのかよく分かりませんでしたが、とにかくバカにされていることだけは伝わってきました。

伝わらない甲州弁④「なんぼでもわにわにしちょ」

方言の意味:いつまでもふざけてるな

「わにわに」とは「ふざける」という意味です。ワニを叩くあのゲームとは無関係です。

ちなみに、似た様な意味の方言で「ちょびちょび」があります。「わにわに」のおふざけの方向性が「悪ふざけ・いたずら」であるのに対し、「ちょびちょび」は「出しゃばり、(悪い意味で)調子に乗っている」ということを意味します。

「わにわに」と「ちょびちょび」。どちらも意味に反して愛らしい響きなので、他県の方からは「可愛いね」と言われてしまう方言です。怒ってるんですけどね。

伝わらない甲州弁⑤「何ちんぶりかいてるだ」

方言の意味:何をすねてるんだ

下ネタではないので、ここで見放さないでくださいね。「おちんぶりをかく」とは「すねる」という意味です。何がどうしてこの様なことになってしまったのかは不明ですが、とにかく「おちんぶりをかく」は卑猥な言葉ではありません。

テレビの甲州弁特集でこの言葉が出た時、私たち夫婦の時間は一瞬止まりました。東京生まれ・下町育ちの旦那は固まり、山梨出身の私は「いやぁぁぁ!もうこのネタやめてぇぇぇ!」となってしまいました。

伝わらない甲州弁⑥「気を付けろしね」

伝わらない甲州弁⑥「気を付けろしね」参照:山梨日日新聞電子版
方言の意味:気を付けてくださいね

交通情報用の電光掲示板に表示される文言です。「お年寄りの事故が 増えてるだっちゅうよ 気を付けろしね」などと表示されます。また、別の掲示板では「ライトつけろしね」と呼びかけていました。注意を促してくれたのかと思いきや、唐突に「しね」と罵声を浴びせる山梨県。怖い、山梨怖いです。

さて、「(動詞)しね」とは「~してね」という意味です。つまり、「走れしね」は「走ってね」、「ライトつけろしね」は「ライトつけてね」ということになります。

伝わらない甲州弁⑦「今いくじ?」

方言の意味:今何時?

「育児」と勘違いされることが多い「いくじ」ですが、「何時」という意味です。また、共通語と同じく、「度胸」を表す「いくじ」という意味でも使われています。

男性が女性に対して使う時は、注意が必要なフレーズです。甲州弁を使わない人にとっては「今、育児中ですか?(子どもいるんですか?)」という意味にしかとられません。女性によっては本気で怒り出します。セクハラに厳しい現代、男性陣は気をつけてくださいね。

伝わらない甲州弁⑧「うてげえしすんな」

方言の意味:言い訳するな

「うてげえし」とは「言い訳」という意味です。この方言は山梨県内でも地域によっては通じません。全く異なる意味を持っていることさえあります。私の出身地域では「言い訳」という意味でしたが、少し離れた別の地域では「仕返し」という意味で使われていました。「うてげえし食ろうぞ(しっぺ返しがくるよ)」などと言います。

伝わらない甲州弁⑨「犬がくっつくぞ!」

方言の意味:「犬に噛まれるぞ!」

犬がくっつく。犬好きにはたまらないフレーズですが、意味は最悪です。「くっつく」とは「噛む、(虫などに)刺される」という意味があります。

某CMでは「蚊に食われる」県と「蚊にかまれる」県の境界線について紹介していましたが、山梨では「蚊にくっつかれる」と言います。

私の両親が埼玉県内で「蚊にくっつかれそうですね」と言った時、周囲の大人たちにはその意味が通じませんでした。一瞬静まり返り、「…?」という空気が流れたことを、私は子どもながらに感じ取りました。私は絶対に「蚊にくっつかれる」だなんて言わない、そう決意しました。

伝わらない甲州弁⑩「ゴキンドくせぇ」

方言の意味:カメムシ臭い

「ゴキンド」とは「カメムシ」のことです。なぜ山梨ではカメムシをゴキンドと呼ぶのかは不明ですが、子供も大人も口をそろえてゴキンドと言います。見た目に反して強そうな名前ですね。

共通語圏でカメムシのことをゴキンドと呼ぶと、「この人、カメムシも知らないの?」という目で見られます。気を付けましょう。


 

最後に

意味不明な甲州弁特集、いかがでしたか?山梨県内では、コンビニの店員さんでもバリバリの甲州弁でお話される方が多いです。山梨へ遊びに行く時は、地元民の方言に聞き耳立ててみてください!

絶対伝わらない山梨の甲州弁★意味不明な方言10選
①「廊下をとばないでください」
②「背中かじくって」
③「だっちもねえこんいっちょし」
④「なんぼでもわにわにしちょ」
⑤「何ちんぶりかいてるだ」
⑥「気をつけろしね」
⑦「今いくじ?」
⑧「うてげえしすんな」
⑨「犬がくっつくぞ!」
⑩「ゴキンドくせぇ」