関東と関西の言葉の違いが知りたい方へ。
関東と関西、似ているようで違うところがまた面白い、文化の違いが様々ありますよね。今回は方言・言葉編ということで、同じ言葉でも違う意味になる方言や、イントネーションの違いをご紹介いたします。「実は誤解していた」「そういう意味だったのか!」と新たな発見があるかも。
それでは、本記事では超不思議な関東と関西の違い【方言・言葉編】をご紹介いたします!
関東と関西の言葉の違い①シャベルとスコップ
テレビでも度々取り上げられた、同じ言葉なのに関東と関西で違うものを指す例。あなたは、「シャベル」「スコップ」と聞いてそれぞれどんな大きさの道具を思い浮かべますか?
関東では大きいほうを「スコップ」、砂遊びや植木鉢に花を植えるのに使った小さいものを「シャベル」と呼びますが、関西では真逆になります。つまり、関東人が関西で「シャベル取ってきて」と言ったら、手に余るでっかいものを持ってこられるという事態に。
関東と関西の言葉の違い②「はし」はイントネーション次第で違うものに
「橋」「箸」「端」はそれぞれ読みは同じ「はし」ですが、どこにアクセントを置いて発音していますか?
関東なら「橋」と「端」は「し」にアクセント、「箸」は「は」にアクセントを置きますね。これが関西弁だと、「橋」は「は」、「箸」は「し」にアクセントを置き、「端」は平板に読む形になります。
つまり「橋」と「箸」は東西でアクセントが真逆だということに!話の流れでこの二つを間違うことはないと思いますが…。
関東と関西の言葉の違い③「なおす」は何をするの?
他地域の出身者が関西人に「そこ、なおしといて」と言われて混乱してしまうことが。だって、「直す」べきものが見当たらないじゃないですか。「そのノートパソコンなおしといて」と言われて見てみても、「壊れてないよ」としか言いようがありません。
実は、関西弁で「なおす」は片付けるの意味。一方関東人は、片付けるを略して「片す」という言い方も。「そこ、片しちゃって」といった感じです。
関東と関西の言葉の違い④「ほかす」は何をする?
関西弁の「それ、ほかしといて」も他地域の出身者が一瞬戸惑うフレーズ。言葉のイメージからして、「放っておいて」「そっとしておいて」みたいな意味にも思えますよね。
「ほかす」は関西弁で「捨てる」の意味。単品で捨てるだけでなく、掃除の際にゴミ箱を空にするのも「ほかす」です。「捨てる」を意味する方言は日本各地それぞれ違う言葉があって面白いものです。
関東と関西の言葉の違い⑤あの丸いお菓子、何て呼ぶ?
小麦粉のふんわりした皮に、あんこがぎっしりのあのお菓子。たい焼きみたいにできたて熱々のうちが一番美味しいあれを何と呼びますか?関東なら「今川焼き」と呼ぶのがオーソドックスなのでは?
一方、関西ではお店の名前から「御座候(ござそうろう)」と呼ばれています。他の地域では「太鼓饅頭」や「回転焼き」と呼び方も様々で面白いですね。
関東と関西の言葉の違い⑥「かしわ」といえば
関西では鶏肉全般を「かしわ」と呼びます。関東人には全くピンときませんね。「えっ、千葉県の柏?」と思うぐらいでしょうか。「かしわの炊いたんよばれていき(鶏肉の煮たのを食べていって)」といった感じで使います。また、唐揚げや焼き鳥を指して「かしわ」と呼ぶこともありますよ。
関東と関西の言葉の違い⑦画びょう?押しピン?
学校で絵や、家でカレンダーを壁に留めるアレ。関東では「画びょう」ですが関西では「押しピン」が一般的。
でも他地域の人が聞くと「押しピンって何?」となりますよね。同様にワイシャツを意味する「カッターシャツ」も関西で聞くけれど他地域で使わない呼び方。関西人が共通語だと思っていたけれど違ったモノの定番です。
関東と関西の言葉の違い⑧モータープールって何?
続いて、関西では標準語のように使われているけれど他の地域では通じない呼び名。「モータープール」って何のことでしょう。これは駐車場のこと。
大阪市内は地下鉄が碁盤の目のように走っていますが、車での移動も主流。モータープールを探してから目的地に向かいます。
関東と関西の言葉の違い⑨「日本橋」「京橋」は東京にも大阪にもあるけれど
東京にも大阪にもある地名、「日本橋」は読み方が違います。東京は「にほんばし」で大阪は「にっぽんばし」ですね。街の雰囲気も全然違うのは有名な話です。
他に「京橋」も両方にありますが、読み方はイントネーションが違います。東京のほうはほぼ平板アクセントなのに対し、大阪は「きょ」にアクセントを置いてあとは下がる感じで発音します。
関東と関西の言葉の違い⑩「ファミマ」「ロイホ」はアクセントの位置に注意
近所にもあるあのファストフード店。関東では「マック」、関西では「マクド」と略されるのは有名な話ですね。
「ファミマ」や「ロイホ」は関東でも関西でも言うよね、と思われるでしょうが、実はアクセントの位置が違います。ファミマを例に挙げると、関東では頭の「ファ」を下げて後の2文字は上げますが、関西では真ん中の「ミ」にアクセントを置きます。
最後に
全く違うようで似ているところもある関東弁と関西弁、いろいろ着目してみると面白い部分も発見できますね。今回紹介した以外にも共通点や違う部分はあるので、ぜひ楽しんで発見してみてください!
関東と関西の言葉の違い
- ①シャベルとスコップ
- ②「はし」はイントネーション次第で違うものに
- ③「なおす」は何をするの?
- ④「ほかす」は何をする?
- ⑤あの丸いお菓子、何て呼ぶ?
- ⑥「かしわ」といえば
- ⑦画びょう?押しピン?
- ⑧モータープールって何?
- ⑨「日本橋」「京橋」は東京にも大阪にもあるけれど
- ⑩「ファミマ」「ロイホ」はアクセントの位置に注意
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。