面白い長野弁⑥あの人はいきれていますね
「いきれる」は「調子に乗る」の意味。
日常生活では「おい!お前あんまりいきってんじゃねーぞ」「あの子、何かいきってない?」のように使います。この言葉は、ほかの地域でもつかわれていて、地域によって意味合いがちがうようですね。長野弁では主に「調子にのるなよ」と言いたいときなどに使います。あまり多用することはお勧めできません。
面白い長野弁⑦明日中にできるかやー
「~かや」は「~かなぁ」のニュアンスを表します。
「~かや」が一段階進化すると、「~かいや」になります。
使用例:それ、明日中にできるかいやー
→訳:それ、明日中にできるかな~いや、できません(反語による強調)
面白い長野弁⑧あの子、めたくねっぽくない??
「くねっぽい」は「大人びている」を意味します。「くねる」「くねている」などとも表現します。
「あの女の子、くねてていい感じだよね」
「くびれフェチなの?」
友人はくねくねと媚を売る小悪魔系女子のことかと思ったらしく、最後まで意見が合うことはありませんでした。
面白い長野弁⑨今日はものすごくかんじるー!
「かんじる(寒じる)」とは「寒さが身に染みる」「全身が寒さでかじかむ」様を表します。
近所の奥様方が通りで「かんじるぅ、かんじるぅ~」と騒いでる声に思わず二度見してしまったものです。思春期の中学生が冬に長野に引っ越して来たら盛ってしまうかもしれませんね。
ちなみに、体の一部がかじかむ場合には「かんじる」とは言わないのだそうです。あくまでも、全身寒い場合です。さすが大雪県の長野、寒さの表現も奥が深いです…。
面白い長野弁⑩お花に水くれてくれた?
「くれる」は「あげる」を意味します。ちなみに、一般的な「くれる」の意味でも使います。
使用例:「うさぎ小屋のエサくれ当番」「お花の水くれ当番」「この間はうちのワンコにおやつをくれてくれてありがとう」等。聞き慣れない人には、もう何が何だかでしょう。
最後に
東西南北、隣県の方言と混ざり合って形成されてきたハイブリッドな長野の方言たち。なんとなく言葉の響きからニュアンスが連想できそうなものから、うっかりおかしな勘違いをしてしまいそうなもの、とっさにリアクションが取れそうにない微妙な言い回しのものなど、長野弁は非常に多種多様です。
さらに、長野県民には、方言を方言だと思わずに使っている人が多いといわれています。なので他県人はおどろいてしまうこともしばしばある模様です。是非、あなたも東西南北でびっくりするほど異なる長野方言ワールドを体験してみてくださいね♪