面白い山形弁★癒される方言のセリフ10選

photo by 克年 三沢 
東北地方の方言は「ズーズー弁」とも言われていますが、東北6県では微妙に異なります。山形弁は、どういう意味なのか想像しても全く思いもよらないような意味だったりするところがとても面白いです!

標準語にはない、ちょっとした言い回しが趣が有ります。今回は、温かくて癒されて面白い山形弁をご紹介します! 

 

面白い山形弁★癒される方言のセリフ10選 

 


面白い山形弁1、各地域の「んだ」について 

「んだ」は東北全域で使用されてる方言のようですが、山形弁の中でも村山弁、新庄弁、置賜弁、庄内弁と、それぞれの地域で言い回しが違ったりします。基本的には“そうだ”、yesの意味の方言です。また、同調したり、相づちを打つ時にも使います。

・村山弁 「んだず」「んだべした」
・新庄弁 「んだにゃー」
・置賜弁 「んだごで」
・庄内弁 「んだのー」

など、その地域によってこのように違うのです。また、よく聞くと思いますが「んだ、んだ」と連呼するのは、「んだ」の強調表現で「そう、そう」の意味です。

面白い山形弁2、かます 

これは、かき混ぜるという意味の方言です。たとえば、小学校の家庭科室で、調理実習をしていたとして、先生が「次は、卵かまして」と言ったら、「次は、卵をかき混ぜて」という意味になります。

また、コーヒーに砂糖を入れたら、スプーンで「コーヒーをかき混ぜる」と表現するわけですが、山形弁では「コーヒーをかます」といいます。「コーヒーをかます」なんて言われたら、びっくりしますよね。  

面白い山形弁3、うるがす

これは、浸けるとか浸けておくという意味の方言です。お米をといで何時間、うるかすとか、乾燥豆を前日にうるかしておかないと、という風に使います。食後の食器などもうるかしておかないと、すぐに汚れが取れないというわけです。

面白い山形弁4、あいべ、あべ

これは、一緒に行こうとか、さあ行こうという意味の方言です。これを言われると本当に戸惑っていまうと思います。最初、孫と一緒にスーパに買い物に来ていたおばあさんが、お菓子をいじっていた孫に『あべ』と言ってるのを聞いたとき、お菓子を触るなという意味かなと思っていました。全く違う意味だったのですね。アベ書店にアベとは、アベ書店に行こうという意味になります。 

面白い山形弁5、こわい 

疲れたとか、具合が悪くなった時に使う方言で、普通に疲れたのではなく酷く疲れたり、ひどく具合が悪くなったりした時に使います。英語のvery tiredがぴったりのようです。「ちょっと歩いだだげでこわくてよ」「ちょっと歩いただけで苦しくてよ」 という困った状況を表現する言葉です。お年寄りから良く聞く方言です。「今日はこわくなって、早く布団さ入った。」

面白い山形弁6、かせる

食べさせる、という意味の方言です。「牛さ餌かせどいでけろ」とは、牛にえさを与えろという意味です。人にも使います。例えば、「今年のように米価が下がると、稲作だけではかせられない」つまり家族を養っていけないという意味にもなります。

面白い山形弁7、じょさね 

簡単、大したことない、容易だ、手間じゃない という意味の方言です。何か問題が起きて、心配している人に対しても「じょさねよー」とか言って慰めたりする時にも使います。なので、簡単だというだけでなく、心配するなという、思いやりにあふれた方言です。「じょさねーさけ」は心配しなくていいよ、という意味です。知り合いのフィリピンからお嫁に来た方が、この言い回しをいち早く習得したそうです。外国人が発音し易いのでしょうか?

面白い山形弁8、もっけ 

これは、庄内地区特有の方言で、有り難いとか申し訳ないなどの意味です。庄内地域では、もっけだとか、もっけだのう、という言い方をします。

もっけだのうと言われると、不思議と心が癒される感じです。有り難うから、申し訳ないまで幅広い表現の方言です。謙譲語の部類に入る言葉でしょう。参議院選挙の応援に来た小泉進次郎議員も、応援演説で、やたらと「もっけだの」を使ってたそうな!

面白い山形弁9、さだげね 

新庄では、恥ずかしいことを「さだげね」と言います。情けないとか、みっともないという意味もあります。秋田県でもこれは通用するそうです。恥ずかしいというよりも、ずっと奥ゆかしい感じがするのは私だけでしょうか?

面白い山形弁10、やばち 

水滴などがかかった時に使う、たぶん形容詞です。 濡れたくない時に濡れたという感覚。その意味に、冷たい、汚い、その他の意味がちょっぴり含まれたり含まれなかったり…。

この言葉が、車に水をはねられた時や、屋根からの雨水がかかった時などに「やばちっ!」(「服やばちぐなった〜」:服が肌に触れると濡れた感じがわかるくらいに濡れた〜という感じ)これは、本当にすごい方言だと思います。濡れて気持悪いというのを一言で「やばち!」と表現するのですから。


 

最後に 

山形弁はほとんど意味が分からなかったのでは?その一方でほんわかとした温かみが伝わったのではないでしょうか。意味が伝わりにくい言葉もありますが、山形弁は「思いやり」がダイレクトに伝わってくる言葉です。タレントのダニエル・カールさんも住んでみて山形弁の温かさ、思いやりにあふれた言葉を肌で感じてその良さを広めたいと思ったのでしょう。方言って、思いやりそのもののような気がしますね。

面白い山形弁★癒される方言のセリフ10選

1「んだ」(そうです)
2「かます」(かき混ぜる)
3「うるがす」(浸ける、浸けておく)
4「あいべ」「あべ」(行こう)
5「こわい」(疲れた)
6「かせる」(食べさせる)
7「じょさね」(簡単、たいしたことない)
8「もっけ」(ありがたい、申し訳ない)
9「さだげね」(恥ずかしい)
10「やばち」(冷たくて汚い)