超危険な奈良弁⑥あんじょうしといてや!
とっても抽象的な、いかにも日本人的な言葉です。あんじょうとは「うまく」という意味。取引先に「あんじょうたのんます」と頭を下げられたり、飲み会の終わりに「あとはあんじょうよろしく」などと言われたりして、どうすればいいか迷った人もいるのでは?言われる側としては困りますが、使い勝手の良い方言です。
超危険な奈良弁⑦おまえは ほんまに、がしんたれや!
奈良ではケチな人のことを「がしんたれ」と言います。ケチは他にも「しわい」という表現もあり、他県の人は聞いてもわからないかも知れませんね。「お祝い事やのに、あこのうちはしわいなあ」「割り勘を1円単位まで割るなんて、あいつはがしんたれやな」などと言われてしまわないように、お付き合いの場所ではしっかり立ち回りたいですね。
超危険な奈良弁⑧あいつは はんがいわあ!
「歯がゆい」から転じたという「はんがい」。腹が立つ、むかつくという意味を持ちます。「はがい」「はがいい」という変化形もあり、奈良県内では広く使われている方言です。ニュアンスとしては「イライラする」という場面で使うことが多いですね。「あいつは会議でいらんことばっかいいよるから、はんがいわあ!」なんて陰で言われないようにしましょう。
超危険な奈良弁⑨今日中にしゃんなんあかんで!
しゃんなんあかん、は「しなければならない」です。上司に「明日の朝までに全部しゃんなんあかんで!」と言われてしまったら、今夜は帰れなさそうですね。また、初デートの最後に「レポートしゃんなんあかんから、今日は帰るわな」などの理由でサヨナラされてしまったら、その恋は脈ナシのようですよ。
超危険な奈良弁⑩ごはん食べもってしゃべりーな!
「~もって」とは「~しながら」という意味です。「テレビ見もってべんきょしたらあかん」などと使われます。また、「しゃべりーな」と言われると「しゃべりな」と促されているようにも思えますが、奈良では正反対。「しゃべるな」という意味になりますので気を付けましょう!
最後に
いかがでしょうか。関西圏の人でもはじめて聞くものもあったと思います。山に囲まれた盆地ゆえの独特の方言であり、特に奈良県南部の言葉は汚いなどと言われますが、歴史のある言葉たちです。ちょっと怒ったニュアンスがあっても、怖がらずに接してくださいね!