山形県へ旅行や引っ越し、仕事でいらっしゃる方へ!
山形県では、寒い冬を越すための鍋物が豊富にあるのをご存知ですか?主に具沢山の汁物系が鍋としてふるまわれているんですよ!
それでは、本記事では「山形県鍋料理ランキング★地元民おすすめ13選」をご紹介いたします!
山形の鍋料理がおすすめの理由とは?
山形県は東北の中でも屈指の寒冷地。寒いという点から暖かい鍋料理が親しまれているようです。
また、海や山の幸が豊富に取れること、地域によっての味付けも異なる場合があるという点においても同じ鍋料理でも違う味を味わえます。
山形の鍋料理の特徴
山形の鍋料理の特徴は、山形ならではの郷土料理が多くあるという点です。また、芋煮鍋や寒鱈汁鍋などのように大人数でひとつの鍋料理を食す文化も盛んであることも特徴的だと言えます。
歴史ある昔ながらの郷土料理そのものが鍋ものというのは、山形県をはじめとする東北地方ならではではないでしょうか。
それでは、まずは山形県では大人気!これさえ食べておけば間違いなし!の定番の鍋料理おすすめランキングからご紹介いたします!
山形県鍋料理定番ランキング①山形全域で食べられる定番鍋!巨大鍋を囲んでほっこり♪芋煮鍋
山形を語るうえで、山形のソウルフード・芋煮は外せません!名前のとおり、鍋のメインは里芋!里芋が入った鍋に、野菜をたっぷり入れて味わいます。地区によって味付けが異なり、醤油味のときは牛肉を、味噌味のときには豚肉を使うのが一般的です。
芋煮は家庭料理として広く山形県で愛されており、山形の鍋の郷土料理やB級グルメ扱いにもなります。秋になると県内各地の河川敷などで、鍋を囲む風景がよくみられますよ ♪また、毎年9月の第1日曜に、馬見ヶ崎(まみがさきがわ)川河川敷で「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催!巨大な鍋で作られた芋煮をあなたも食べに行こう!
photo by 日本一の芋煮会フェスティバル
- 【HP】日本一の芋煮会フェスティバル
山形県鍋料理定番ランキング②庄内の冬に外でたくさんの人と囲みたい豪快鍋♪寒鱈汁
寒鱈(かんだら)汁は、鱈汁、寒だら汁、どんがら汁といろんな名称で親しまれている山形庄内地方を代表する鍋料理!重さは7~10キロにもなるという大きな「タラ」をまるごと豪快に鍋に入れてみんなで囲みながら味わう鍋として、山形県庄内地方に住む人たちの冬の楽しみの一つとなっています♪
寒鱈汁は納豆汁に並び、12-2月の冬の鍋の風物詩です。「鱈汁」は一年を通して食べられますが、特に冬の産卵期を迎えるタラは美味いことから「寒ダラ」と呼ばれているんですよ。
ここで食べれます!
料理・宿 坂本屋(日帰り宴会プランがあります!)
- 【HP】料理・宿 坂本屋
- 【住所】山形県鶴岡市三瀬己91
- 【アクセス】JR羽越本線 新潟駅から温海駅まで特急で1時間30分。温海から普通に乗り換え三瀬駅まで15分。鶴岡駅からは25分。三瀬駅より徒歩5分。
- 【地図】料理・宿 坂本屋の地図
山形県鍋料理定番ランキング③冬季限定!山形の冬の定番!家庭の味、納豆汁
山形の冬(12月~ 2月)にしか出回らないとされているのが、納豆汁!
納豆を鍋に入れて汁ものとして味わう、一風変わった鍋料理は、山形県最上地方の冬の風物詩です。
芋がら(サトイモの茎を干したもの)、キノコ、山菜、セリなどの野菜などが入ったみそ汁に、すりつぶした納豆を加えて味つけ!
1月7日の七草の日や、12月9日の大黒様のお歳夜(お祭り)の他、お祝いの席で出されることが多いんだとか。実は、店舗でも提供している場所が少なく、味わえるお店も限られています。
山形県鍋料理ランキング④地域色豊か!山の恵みを存分に味わえる、山菜鍋
山形は山の幸の宝庫ですが、山からの恵み「山菜」をお腹いっぱいに存分に味わえるのが、山菜鍋です。採れたて新鮮な山菜とキノコをふんだんに使い、鶏肉が加えられるのが一般的な一品!場所によっては、ウサギやクマの肉を使うこともあるのだとか!
山菜も場所によって採取できる素材が異なるため、同じ山形県内でもまた違った具材を楽しめるかも?!
山形県鍋料理定番ランキング⑤鍋ごとペロリ!つけダレが珍しい、ひっぱりうどん
山形・内陸部の冬の鍋で欠かせないのが、鍋から直接いただくひっぱりうどんです。一見ふつうのうどんに見えてしまいますが、タレに注目!納豆に醤油を絡めていただくという定番の食べ方から、サバ缶や生卵・ネギもいれていただくなど、家庭によって食べ方も違うんです。
手間のかからない料理として山形県村山地方を発端に県内の内陸部で定着し、今では山形県の冬の名物のひとつとなっているだけでなく、冬の家庭料理での登場頻度も多くなるそうですよ!
- 【HP】山の売店 六十里
- 【住所】山形県鶴岡市田麦俣六十里山100-1
- 【アクセス】JR鶴岡駅から車で約40分
- 【地図】山の売店 六十里の地図
続いては、地元の人の間で人気のお店で、穴場のおすすめ鍋料理ランキングをご紹介いたします!
山形県鍋料理穴場ランキング①かわいいネーミング♡実は江戸時代から伝わる、芋っこぼた餅鍋
松ヶ岡の伝統料理
里芋とお米を一緒に炊き、こねて丸めたお団子=いもごぼたもち
を銀座(鶴岡のね)で食す🤣羽黒の3人のお母ちゃん達のお店
#サロン・ド・DADA
明日から当面の間、日曜日お休みするそうです。
ハイッ!(´∩ω・`*)っ(´□`*)アーン#芋っこぼた餅 pic.twitter.com/5KRjZ6PH1g
— Iko (@iko4071) June 5, 2021
なんだか地元特有の雰囲気がする鍋ですね!「芋っこぼた餅」とは、山形県鶴岡市松ヶ岡産の里芋と米を一緒に炊いたものをすり潰し、丸めた団子のことで、何と江戸時代から伝わっている、伝統の食べ物なんです!
芋っこぼた餅をお鍋に入れて食べるのが、芋っこぼた餅鍋♪地元では家族で芋っこぼた餅鍋を家族で囲むことが定番となっているようです。きりたんぽよりもモッチリ、里芋とお米のコラボレーションがたまらない逸品ですよ!
ここで食べれます!
- 【HP】MATSUGAOKA CRAFT PARK内一翠苑/直売所ひょうたん
- 【住所】⼭形県鶴岡市⽻⿊町松ヶ岡字松ヶ岡25,28,29
- 【アクセス】山形自動車道 鶴岡ICより車で約25分、山形自動車道 庄内あさひICより車で約20分、JR鶴岡駅より車で約20 分、庄内空港より車で約30 分
- 【地図】松ヶ岡開墾場 MATSUGAOKA CRAFT PARKの地図
山形県鍋料理穴場ランキング②酒の名産地が生んだ鍋物!山形県の粕汁
山形県と言えば、酒どころでもあります。酒どころ山形県の上質な酒粕を利用したのが粕汁で、鍋物としても愛されている郷土鍋料理です。
大根と打ち豆を酒粕で煮込み、塩じゃけが加えられるという、体が心から温まりそうなメニュー♪
粕汁は酒どころであれば山形県以外でも味わえますが、地元山形県では「借りものをしないで、かす(粕)ことができるように」というような縁起を担いだ料理としても親しまれています。
ここで食べれます!
山形県鍋料理穴場ランキング③採れたて命のタケノコを贅沢に!孟宗汁
山形の春~初夏の郷土料理としてポピュラーなのが、孟宗(もうそう)汁です!孟宗とは、タケノコの仲間のこと。孟宗筍は採れたてが命!入手したらすぐに調理を開始するそうです。タケノコの歯ごたえと素朴な風味がたまらない♡そんな孟宗筍をぜいたくに使った孟宗汁は鍋物として山形県内、特に庄内地方で親しまれており、よく食されています。
実は、山形県は庄内地方は孟宗筍の産地としては日本全国で一番最後に収穫できる場所ですので、要チェックです!
ここで食べれます!
- 池田食堂
- 【住所】山形県鶴岡市本町3-9-6
- 【アクセス】鶴岡駅から127m
- 【地図】池田食堂の地図
山形県鍋料理穴場ランキング④カニの味がする!?枝豆を余すことなく食べれる、枝豆の味噌汁
山形県は枝豆の名産地としても有名ですが、SNSでも話題になったことがあるのが山形県の鍋もののひとつ枝豆の味噌汁です。枝豆の味噌汁と聞くと、さやを向いて豆だけ入れると想像するかもしれませんが、山形の枝豆の味噌汁は豪快にさやごと鍋に放り込みます!さらに、茎や葉も煮込んで食べてしまうこともあるようですよ……!
作り方もかんたんなので、庄内地方を中心に山形の家庭料理の定番としても愛されているようです。
山形県鍋料理穴場ランキング⑤まるでバーベキューの鍋バージョン!?とうもろこしの味噌汁
トウモロコシを輪切りで味噌汁の鍋に入れてしまう山形県。特に庄内地方に属する鶴岡市周辺の夏の家庭料理がとうもろこしの味噌汁です。トウモロコシを軟らかく煮て、味噌で味付けするという手軽でシンプルな味噌汁ですが、枝豆の味噌汁と同じように海老やカニの味がするというウワサも……。
また、地域によっては前述の枝豆の味噌汁とともにトウモロコシを入れて味わう場所もあるようです。
最後は番外編です!ここからは変わり種の山形鍋料理をご紹介いたします!
【番外編】山形県鍋料理①夏の珍しい風物詩!お祝いの席でも振舞われる家庭の味、塩くじら汁
山形県は、クジラを使った料理があるのをご存知ですか?塩くじら汁は山形県の鍋物として昔から親しまれているんです。
北海道や広く東北地方に伝わる塩くじら汁は冬に食されるのが一般的ですが、山形では夏バテ防止の鍋物として大活躍!クジラの皮を塩漬けにしたものを、じゃがいもや大根と煮込み、酒粕で味をつけ、味噌や醤油で味付けします。
くじらは豊漁のシンボルとも言われ、現在でも縁起ものとして正月や結婚式に振舞われることも多いのだそうです。今は世界的にも物議を醸しているせいか、見かることが減っており高価な食べ物になっているそうです。
【番外編】山形県鍋料理②テレビでも話題!消えた郷土鍋料理が見事に復活!にぎりばっと
【ご報告】
10月28日付の山形新聞に、ちょこっとにぎフェス当日の記事が掲載になりました!
ぜひ、チェックをお願いします💡山形新聞さんありがとうございました。 pic.twitter.com/miGgclzKfq
— 大石田にぎりばっと部 (@suk1127) October 28, 2020
今ではテレビでも話題を集めており、当時の姿とは一味違い、具だくさんとなった「にぎりばっと汁」は山形県でしか味わえません!
昔はそばが大変な高級品でした。庶民は今の私たちが食べているような蕎麦を味わうことが禁じられていたため、自分たちで収穫した蕎麦を食べるために握って食べたことがルーツとなったようです。
時が流れ、庶民が堂々と麺状の蕎麦を食べれるようになってからは、”にぎりばっと”の姿は消え去っていきましたが、山形県の北村山郡大石田町が全国に誇る「そば」で地域おこしするプロジェクトで、復活を遂げました。
”にぎりばっと”は大石田名産のそば粉を水で延ばし、打ち粉をつけて茹でたそば団子の一種で、醤油ベースの汁に鶏肉や野菜などを入れて味わいます。
そば団子を作る時についた握った跡が、まさに“にぎりばっと”の”にぎり”という名称の由来だそうです。
また、にぎりばっとの”ばっと”とは、ご法度(はっと)が訛って、ばっとと呼ばれるようになったとも言われています。
【番外編】山形県鍋料理③県内でも地域限定鍋!ネーミングが面白い、べろべろ餅汁
SL日本海美食旅号
あつみ温泉駅
昨日のドリンクとさらにべろべろ餅汁 pic.twitter.com/f1R2Jy6F2F— noborizaka route (@noborizakacom) November 3, 2019
べろべろ餅を使った鍋。おもに山形県鶴岡市の温海地域に伝わる郷土鍋で、鶏むね肉、野菜、椎茸、べろべろ餅を食べやすい大きさに切った鍋料理として愛されています。
べろべろ餅という面白いネーミングですよね。べろべろ餅は、うるち米で作る棒状の餅で、専用の機械で出来上がった餅がひも状に出てくる様子から命名されたんだとか。
べろべろ餅は、普通の餅と違いすぐ柔らかくなりますが、煮ても形が崩れないのが特徴です。
- 【HP】道の駅 あつみ しゃりん
- 【住所】山形県鶴岡市早田字戸ノ浦606
- 【アクセス】JR鶴岡駅から羽越本線いなほ約20分、あつみ温泉駅下車後、タクシーで約10分
- 【地図】道の駅 あつみ しゃりんの地図
最後に
広い山形県。定番の家庭の味から消えた郷土料理の再興まで、山形は鍋もの大国でもあることがわかります。さっそく、あなた好みの鍋を探しに山形県へ出かけてみませんか?
山形県鍋料理ランキング★地元民おすすめ10選
【定番ランキング】
- ①山形全域で食べられる定番鍋!巨大鍋を囲んでほっこり♪芋煮鍋
- ②庄内の冬に外でたくさんの人と囲みたい豪快鍋♪寒鱈汁
- ③冬季限定!山形の冬の定番!家庭の味、納豆汁
- ④地域色豊か!山の恵みを存分に味わえる、山菜鍋
- ⑤鍋ごとペロリ!つけダレが珍しい、ひっぱりうどん
【穴場ランキング】
- ①かわいいネーミング♡実は江戸時代から伝わる、芋っこぼた餅鍋
- ②酒の名産地が生んだ鍋物!山形県の粕汁
- ③採れたて命のタケノコを贅沢に!孟宗汁
- ④カニの味がする!?枝豆を余すことなく食べれる、枝豆の味噌汁
- ⑤まるでバーベキューの鍋バージョン!?とうもろこしの味噌汁
【番外編】
- ①夏の珍しい風物詩!お祝いの席でも振舞われる家庭の味、塩くじら汁
- ②テレビでも話題!消えた郷土鍋料理が見事に復活!にぎりばっと
-
③県内でも地域限定鍋!ネーミングが面白い、べろべろ餅汁
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。