山形県出身の知り合いがいたり、山形県へ旅行や引っ越し、仕事でいらっしゃる方へ!
特に特徴的な山形県の方言である「山形弁」。ですが、山形弁という言葉を耳にしますが、本当は「山形弁」という方言は存在しないって知っていましたか?山形県でなく東北地方ではイントネーションが違うだけで同じような方言があるため、東北出身の方同士では会話が成り立っていることもありそうです。
なんとも不思議で面白い山形弁。
本記事では「面白い山形弁★笑われる方言のセリフ10選」をご紹介いたします!
面白い山形弁①「んだず」「んだべした」「んだずにゃー」「んだじゅー」「んだにゃー」「んだっそ」「んだごで」「んだのー」
方言の意味:「そうですね、そうだね、そう」
上記の通り、これ全て同じ意味なんです!
山形弁について調べてみると、「村山弁」「新庄弁」「置賜弁」「庄内弁」の4つが山形県で使われており、この4つが合わさったものが「山形弁」だと言われています。
どうしてそうなったかというと、4地域が地理的に独立していること、また近世において藩が別個に存在したことが原因と考えられているそうです。
「そうです」という標準語だけでも、4地域でこんなにも違います!
- 村山弁「んだず」「んだべした」「んだずにゃー」
- 新庄弁「んだじゅー」「んだにゃー」
- 置賜弁(米沢弁)「んだっそ」「んだごで」
- 庄内弁「んだのー」
思わず聞いたらクスッとしてしまいますね。
面白い山形弁②「料理をあがったんせ」
方言の意味:「料理を召し上がってください」
最初に言われたらドキッとしますよね。
ですが、「あがったんせ」は客人をおもてなしする際に、ご飯などを「召し上がってください」という時に用います。
また、来客があった時に「家に上がってください」という意味でも使われる山形弁です。
どちらの意味でも丁寧さを含んでいますので、お客様をもてなす時などによく使われます。
面白い山形弁③「こわいので早く寝よう」「体がこわい」
方言の意味:「疲れたので早く寝よう」「体がだるい・疲れた」
山形で「こわい」と耳にしたら、決して怯えているということではありません!意味を知ったら「なーんだ(笑)」となりますよ。
「こわい」は「疲れた」「体がだるい」などの意味で使われている言葉。
こちらは置賜弁としてよく使われています。
地方によっては「固い」など別の意味で使われることもあるため、想像がしにくい方言だと言えます。
面白い山形弁④「お味噌汁をかます」
方言の意味:「お味噌汁をかき混ぜる」
突然料理をしているときに「かます」と聞くと、「一体何を噛ませるんだ?!」となってしまうのではないでしょうか。
実は山形弁の「かます」は、標準語で「かき混ぜる」という意味なんです!
意味を知ったらなんだか気が抜けて笑いが出ちゃいますね。
こちらは、料理や食事の際によく使う会話です。
面白い山形弁⑤「学校にあべ(あんべ)」
方言の意味:「学校に行く」
普段「あべ」という言葉は名字くらいにしか使うことがないのでしょうから、突然言われると何のことかさっぱりわからなくて困る・・・。それが山形弁です。
「あべ・あんべ」は一緒に行こう・行きますよという勧誘で使われる方言です。
例えば、お母さんが子供に対して呼びかける際の会話に使われるので、街中でもよく聞くことができる山形弁です。
全国のアベさん、呼ばれたと勘違いの振り向きに注意くださいね。(笑)
面白い山形弁⑥「じょさねよ」
方言の意味:「大丈夫だよ、簡単だよ」
「じょさね」は「簡単」「大したことではない」といった意味でよく使われます。それだけではなく、何か失敗した際などに「問題ないよ」といった慰めの意味で使われることもあります。優しい意味を持った山形弁ですので、言われたときに笑わないように注意してください。
面白い山形弁⑦「無事に家に着いたよ」→「いがった」
方言の意味:「無事に家に着いたよ」→「よかった」
「いがった」は「よかった」という意味。
訛ってできたんだなと予想もできるので、意味合いが伝わってきますね。
比較的使いやすい方言なので、山形に訪れた際には是非使ってみるとよいでしょう。
また「いがった」だけではなく、続けて「いがったいがった」や「いがた」というように会話で使われることもあります。
面白い山形弁⑧「ゴミ投げてきて」
方言の意味:「ゴミを捨ててきて」
「なげる」は山形弁だけではなく、他地域でも使われることがあるように「捨てる」という意味を持っています。
「物を“投げる”」という意味ではないですので、気を付けましょう(笑)
話の文脈からもどういう言うことか推測しやすい方言なので、聞きなれなくても理解できる山形弁でしょう。
面白い山形弁⑨「〇〇って言うよにゃー?」
方言の意味:「〇〇って言うよね?」
響きがとても可愛らしいですよね。
この「にゃー」という方言自体には意味はありませんが、同調を求める言葉として使われており、様々な会話の語尾に付けて使われます。
主に新庄市で使われており、新庄弁の代表的な特徴とも言えます。
話している様子がかわいいということでテレビなどのメディアで取り上げられているので、全国的にも有名な山形弁だと言えるでしょう。
老若男女問わず、街中の会話で「にゃー」と言う言葉が飛び交っていますので、聞いてみたい場合は新庄地方を訪れてみましょう。
面白い山形弁⑩「めんごい猫だね」
方言の意味:「可愛い猫だね」
「めんごいは」、推測が平易にできる通り、「可愛い」と言う意味です。
北海道の方言で「めんこい」と言う言葉があり、とてもよく似ています。
やはり東北の言葉は、他地域に比べて濁音が入った言葉が多く見られます。
今やあいさつ代わりに何にでも「可愛い」と言う時代。使える場面は盛りだくさん!気軽に「めんごい」を取り入れて、山形弁に挑戦してみるのも面白いかもしれません。
最後に
響きから東北独自のイントネーションがあり、すでに面白い響きを醸し出している山形弁。
ですが見ていくうちにどんどん愛着が湧いてくるのではないでしょうか。
また、訪れる地域によってさまざまな色がありますので、聞き比べてみるとより面白い発見がありそうですね。
面白い山形弁★笑われる方言のセリフ10選
- ①村山弁「んだず」「んだべした」「んだずにゃー」
新庄弁「んだじゅー」「んだにゃー」
置賜弁(米沢弁)「んだっそ」「んだごで」
庄内弁「んだのー」
方言の意味「そうです」「そうだね」「そう」
- ②「料理をあがったんせ」 方言の意味:「料理を召し上がってください」
- ③「こわいので早く寝よう」「体がこわい」 方言の意味:「疲れたので早く寝よう」「体がだるい・疲れた」
- ④「お味噌汁をかます」 方言の意味:「お味噌汁をかき混ぜる」
- ⑤「学校にあべ(あんべ)」 方言の意味:「学校に行く」
- ⑥「じょさねよ」 方言の意味:「大丈夫だよ、簡単だよ」
- ⑦「無事に家に着いたよ」→「いがった」 方言の意味:「無事に家に着いたよ」→「よかった」
- ⑧「ゴミ投げてきて」 方言の意味:「ゴミを捨ててきて」
- ⑨「〇〇って言うよにゃー?」 方言の意味:「〇〇って言うよね?」
- ⑩「めんごい猫だね」 方言の意味:「可愛い猫だね」
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。