全国屈指の観光都市である北海道の函館は観光事業にとっても力を注いでいます。ということで函館は年間を通してイベントが盛りだくさん!そしてイベントというものには熱くなってしまう函館人。加えて、田舎ならではの人懐こさが、外から来た人をも熱くさせます!新幹線も開業したとあって、ますます熱い函館!
今回は北海道は函館の家族にもデートにもおすすめのイベント情報をお届けします。
函館のイベント情報★家族でデートで超おすすめ10選
函館イベント情報①冬はさらに幻想的!「函館イルミネーション」
函館市公式観光情報
函館ほどイルミネーションが映える街はありません。教会、洋館、港に夜景。
普段からロマンチックなこの街が、真っ白い雪とイルミネーションによって更に幻想的な街になります。こんな光の世界にいたら誰もが幸せな魔法にかかってしまうかも!年間、幾度となくライトアップされる函館の街ですが、特にお勧めは、次の3つです。
☆【はこだてイルミネーション】二十間坂・八幡坂
冬、函館は街全体がライトアップされます☆
☆【五稜星の夢】
五稜郭の堀を2000個のイルミネーションが縁どり、綺麗な星型を浮かび上がらせます。
☆【ローマへの道・冬物語】
函館近郊、渡島当別にあるトラピスト修道院へと続く長い並木道に約300個の手づくりキャンドルが並びます。
クリスマスイブの神聖なイベント「ローマへの道・冬物語」。それはそれは美しい光景で、これから始まる聖なる夜を祝福しているみたいな光の道です。この修道院までの道は「ローマへの道」と名づけられており、真っ暗な中、両側に灯ったキャンドルが、まるで教会への階段のように浮かび上がります。
寒いですが、本当に綺麗です!雪道を歩くミシミシという音に、言葉も少なくなり神聖な気持ちになります。6時には花火が上がり、7時からはクリスマスミサ☆一般の方も自由に参加できます。ハンドベル演奏などもあり、シチューやホットワインも用意され、心温まるクリスマスが過ごせます☆
*函館イルミネーション~主に西部地区(市電「末広町」)
*五稜星の夢~五稜郭(市電・函館バス「五稜郭公園前」)
*ローマへの道~トラピスト修道院(JR「渡島当別」下車 徒歩20分)
函館イベント情報②函館湾に花が咲く!「函館花火大会」
函館の人は本当に花火が好きです。何かにつけて花火を打ち上げます。野外劇、クリスマスファンタジー、港祭り、今から下に挙げるほとんどのイベントで花火が打ち上げられます。でもどうせ見るなら、“花火大会”の花火を見たいものですよね!
函館の大きな花火大会は年に4回。
▼「函館海上冬花火」(2月)
▼「函館新聞社 函館港花火大会」(7月)
▼「函館港祭り 花火大会」(8月)
▼「湯の川温泉花火大会」(8月)です。
人に押されながら頭上に上がる大きな花火を見るのは祭り気分でいいですよね~!静かに見たい方は、各花火大会近辺の見晴らしのいいホテルが穴場です。または、函館山山頂から“花火夜景”もオツですよ!
*函館海上冬花火~打ち上げ場所「豊川ふ頭沖」
*函館新聞社 函館港花火大会~摩周丸前岸壁から豊川町一帯
*函館港祭り 花火大会~函館港
*湯の川温泉花火大会~湯の川温泉街から松倉川下流
(観覧場所は打ち上げ場所付近や函館山山頂など様々な場所から見ることができます。)
函館イベント情報③元祖街バル!「函館バル街」
「街バル」っていう言葉をチラチラ見かけたことはないでしょうか?今では全国に広がった「街バル」。実は函館が発祥の地なんです☆
これは函館でスペイン料理店を経営する深谷宏治さんの思いつきから始まりました。スペインで修行をされた深谷さんが、帰国後、当時楽しかったスペインのバル巡り(飲食店巡り)を地元でも再現できないか?!と思いついたことが始まりです。函館の街に一晩だけ作ったスペインのバル街。これが元祖「街バル」なのです。
第一回目の「街バル」にはゲストとして料理評論家の岸朝子さん、俳優の辰巳琢郎さんも招かれたんですよ☆ところが函館の人は老若男女関係なく、イベントというものに物凄く盛り上がってしまう人達です!これが例年行事となりました。
まあ、盛り上がる!盛り上がる!盛り上がる!最初430人の参加者から始まった「函館バル街」が今では4000人に!これに「函館市」が乗ってきて、全面協力!お寺からはお坊さんまでもが参加!主役の飲食店は更に盛り上がります!“ちょっとバル街参加”なんてもんじゃありません。 各店、凝りに凝った、考えに考えたオリジナルメニューを提供!普段は敷居の高いあの店、この店が、「これが700円でいいの?」というお料理を競い合い、提供します。
函館の「バル街」に来れば、これがなぜ全国展開していったのかがわかりますヨ!とにかく、楽しいのです!食べ歩き?飲み歩き?ハシゴ食べ?!お客さんは5枚つづりのチケットを購入し、70店舗近い飲食店を巡り歩きます。観光しながら街を見て、普段は敷居が高くて入れないお店に気軽に入って、偶然居合わせた人と乾杯し、友達になる。最高じゃないですか?!
街はいたるところで生演奏が繰り広げられ、着物で街歩きをしたい人のために着付けサービスもあります。どこのお店が美味しいとか、どこのお店が穴場かとか、そういう実況中継が「街バルFacebook」で流れるので、初めての人でも安心☆今では、元祖・西部地区の「春・秋バル街」に加えて、「五稜郭バル」(秋)「大門バル」(冬)もできました。函館は年中が「バル街」☆チケットは発売と同時に完売となることが多いため、ご予約はお早めにどうぞ☆
※ 開催場所はそれぞれの地区一帯です。
函館イベント情報④殺陣シーンのあるパレード「箱館五稜郭祭」
五稜郭が舞台となった箱館戦争を後世に伝えるためのお祭り☆2日間に渡って開催されます。見どころは、初日の「土方歳三コンテスト」と2日目の「維新行列・音楽パレード」。コンテストでは「我こそ・私こそが土方歳三だ!」と思いをつのらせる男女25名が全国から集まり、そのなりきり度を競います。
各人は趣向を凝らした迫真の演技を披露し、“一番なりきっている人” がその年の土方歳三に!優勝者は、翌日のパレードに土方歳三として参加します。ドラマ「新撰組!」で土方歳三役を演じた山本耕史さんが特別審査員をされた年もあり、毎年全国から約400人の観客が集まる人気行事です。
お祭りのメインイベントは2日目の「維新行列・音楽パレード」にあります。このパレードには市民約600人が参加し、それぞれが旧幕府軍と新政府軍に扮して街を練り歩きます。前日の土方歳三役の人に加え、榎本武揚、ペリー・・・等々が加わり、隊列や配役は史実に基づき編成されます。
途中、繰り広げられる殺陣シーンは迫力満点!約2キロにわたるこのパレードは大砲射撃で山場を迎えます。大きな轟音とともに、五稜郭明け渡しを再現するセレモニーがなされ、観客の大拍手の元にパレードは幕を閉じます。季節は桜の開花時期と重なり、観光にはもってこいのイベントです。
▼開催場所
*土方歳三コンテスト~五稜郭タワー内
*維新行列・音楽パレード~中島廉売通り→千代台公園→行啓通り→五稜郭公園特設舞台
函館イベント情報⑤まるでハロウィン☆江戸時代から続く伝統行事「七夕」
小学5年のとき、一度だけ市外で七夕を迎えたことがあるのですが、そのとき筆者は大変なショックを受けました。その地域には函館と同じような七夕がなかったのです。その日まで函館の七夕が他とは違うということを知りませんでした。そして七夕というものは、ないとショックを受けるぐらい楽しみな行事でした。
函館の七夕。その日は、どこの家の玄関も勝手に開けてよいことになっていました。(今は少し変わって、玄関に短冊を飾っている家だけが「来てもOK」ということになったみたいですが)筆者が子供の頃は、どの家も開けてよかったので、団地なども一軒一軒まわりました。人の家の玄関を勝手に開けて何をやるのかというと、七夕の日、函館では、各家を一軒一軒まわって「ろうそく」をもらい歩くことになっているのです。それにはルールがあり、「歌を歌ったら」その交換で「ろうそく」がもらえる。ということになっています。
「♪竹~に短冊、七夕祭り。大いに祝お。ろうそく一本ちょうだいなー!」。歌わないともらえません。
江戸時代からある風習で、函館育ちの筆者の父も例外なくまわっていたといっています。筆者が子供の頃は、ロウソクだけではなく、お菓子をくれる家もあり、その日は大きな袋を持って練り歩きました。前日には学校からも「お約束」のプリント物が出て、子供たちはこの日だけは9時まで歩いていいことになっていました。(今は4時から8時までだそうです☆)普通の民家だけではなく、スーパーやお店も行ってよいことになっていて、そういうところでは余った品物や景品をくれるので狙い目です。
筆者の家の近所には素晴らしいことに「学研と科学」という雑誌の問屋のようなところがあり、そこでは付録がもらえたので、一番人気でした。ロウソクしかくれない家は「ケチ」といっていました。(ごめんなさい。子供ですので許してください。)最近は少しルールができたみたいですが、今でも変わりなく続いています。写真は昨年夏に実家で実際にロウソクと一緒に配ったお菓子です。一袋ずつ母が作りました。
開催場所:函館市全域
函館イベント情報⑥熱い思いほとばしれ!「市民創作 函館野外劇」
言い出したのは函館在住の一人のフランス人神父でした。「ここでなら祖国フランスにあるような野外劇ができる」。初めて五稜郭を見たときにピンときたのだそうです。それに応えるように立ち上がった市民たち。全市をあげての協力です!
「上司に言われて参加しました。」と語る苦渋顔のサラリーマン。市役所職員、陸海自衛隊員。大火のシーンで活躍する本物の消防署員たち。OL、主婦、高校生、中学生、小学生に、市内在住の外国人たち・・・競馬場の馬!Etc。その数、総勢500人。これは函館市民が総出で創りあげる 国の特別遺跡「五稜郭」を使った野外劇!数々の試練をくぐり抜けて創りあげた野外劇にはたくさんの思いがあります。
最初はバラバラだった志も開幕の頃には一つになって、終わる頃には大感動!観ているこちら側にまで熱さが伝わって来ます。最後、花火が打ち上げられる中、歌われる大合唱では目が潤むことも!2014年。堀の石垣が崩れたのをきっかけに、一時は開催も危ぶまれ、堀を使わない昼間公演へと改定されましたが、市民の熱い声が届きました!2016年!函館野外劇に夜公演が戻ってくるようです!筆者の友達たちも毎年出ています☆
住所:函館市五稜郭町44
アクセス:市電・函館バス「五稜郭公園前」下車 徒歩15分
函館イベント情報⑦地元が一つになる日!「函館港まつり」
筆者の実家は函館の住宅街にあり、観光で賑わう西部地区や五稜郭の繁華街とは少し離れています。住んでいると、いつでも行けるという考えもあり、学校もあるので、どのイベントにもわざわざ会場までは行かなかったのですが、この港祭りだけはちょっと違いました。始まると、なんだか気持ちがザワつくんです。血が騒ぐというか。市民のエネルギーが伝わってくるのでしょうか!?街の興奮が家の中まで伝わってくるんですよ☆
「♪函館港おどり」がかかると、キタキタキターー!という気持ちになり、一番好きなサブちゃんの「♪函館音頭」がかかる頃には玄関を飛び出しています!(大きなイベント会場とは別に、盆踊り会場というのが地区のあちこちにあり、筆者の実家は盆踊り会場の目の前なのです♪)住宅街の中でもこうですもの。
パレード会場の方はものすごい熱気です!“盆踊り”というと普通は年配のおばちゃん方の踊る風景が思い浮びますが、函館のは違うんです。若者が中心になって、それにおじちゃん、おばちゃんに、おじいちゃん、おばあちゃんまでもが加わって、市民一丸!一番盛り上がるのは「イカ踊り」です。
この盛り上がり具合には函館にみえていたゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんもカルチャーショックを受けられたようで、オールナイトニッポンの中で「老若男女一つになれるものがあるのは素晴らしい!」と言ってくださいました。函館の港祭りといえば「盆踊り」「パレード」「花火大会」「花電車」そして「イカ踊り」です!あなたも函館まで来て「イカ踊り」に飛び入り参加してみませんか?!
自由参加イカ踊り☆集合場所
①十字街銀座通り(市電「十字街」電停近く)
②堀川広路(市電「堀川町」電停近く)
函館イベント情報⑧函館で全国食べ歩き?!「函館グルメサーカス」
函館と縁のある全国各地の郷土料理や、世界の各国の料理が、ここ函館に集結するというイベントです!ずらーっと並ぶテントは端から横浜、神戸、新潟、長崎。カナダ、ロシアに中国、韓国・・・と、歩きながら各地料理の食べ比べができるのです☆
2012年に始まったこのイベントは大好評のもと、既に今年2016年の企画がもう始まっています。開催は今年も9月。ステージから届けられる各地の催しものもちょっと面白くて、あっという間に時間が過ぎます。テントによっては行列のできる店(いえ、地方)もあり、去年は130点ブースに約17万人の方が来場されました!
【開催場所】
①大門グリーンプラザ(函館市若松町18-1)
JR「函館」駅 徒歩5分
②函館朝市第一駐車場(函館市若松町13)
JR「函館」駅 徒歩5分
函館イベント情報⑨民俗芸術の分野では国内最大級!「はこだて国際民俗芸術祭」
以前、友人が「函館で一番楽しみなイベントはこれ!」といっていたのが忘れられませんでした。なんと、このフェスティバル!このちっちゃな函館に世界42カ国から1400人以上ものアーティストが集まるイベントなのです!来場者も20万人越えで、夏の函館、大型フェスティバルですね!
元町公園に設営された野外ステージにて、音楽ライブや、ダンスパフォーマンスが繰り広げられ、ワークショップや各種イベント、それに加えて、世界の料理も楽しめて、飲んだり、食べたり、それが6日間も続きます!
筆者は音楽ライブが好きですが、民族衣装に身をまとうのが好きで毎年待ち遠しいという子もいます☆函館にいながら世界各国の芸術に触れられるのはとても有難いことですね。もしかしたらあなたの会いたいアーティストにもここ函館で会えるかもしれません!
【開催場所】元町公園
住所:函館市元町12
アクセス:市電「末広町」電停 下車 徒歩5分
函館イベント情報⑩思いっきりX’mas気分を味わいたかったら絶対函館!「はこだてクリスマスファンタジー」
12月。函館では地元が誇る「クリスマスファンタジー」が開催されます。約1ヶ月続くこのイベントでは12/25のクリスマスの日まで毎日ツリーへの点灯式が行われ、毎日盛大に花火が打ち上げられます。点灯されるのはカナダの姉妹都市ハリファックス市から贈られた全長20mの巨大モミの木。約10万個のイルミネーションをつけて函館湾に浮かびます☆18000Kmもの海を渡って函館にやってきたモミの木は名前を「幸せを呼ぶモミの木」といいます。
ツリーの近くには「モミの木妖精の教会」と書かれた小さな小屋があり、中にはところ狭しと祭壇や天使の像、ツリーなどが飾られています☆祭壇の前には、モミの木の台が置いてあり、皆、そこに手を置いてお祈りを捧げるんですよ☆モミの木はラテン語で「永遠の命」。そんな切り株に手を置いてお祈りするなんてステキですよね!
場所は赤レンガ倉庫群。赤レンガの屋根の上にはサンタもいて、白馬の白馬車が街を走るなど、あたり一帯クリスマスムードでいっぱいです☆会場にはスープバーブースが設けられ、この日のために作られたワンカップスープが売られます。ご当地名物の「ラッキーピエロ」ではクリスマスに10円以上の募金をした先着1000名に限り!無料メニューを振舞います☆クリスマスは誰かに何か良いことを!そして大いに楽しみましょう☆
住所:函館市末広町(金森赤レンガ倉庫前)
アクセス:市電「十字街」下車 徒歩5分
最後に
こうやって書いてみると、心の中に静かに残っていたイベントは七夕と港祭りの盆踊りでした。なかなかこの時期には帰れないのですが、いつかまた参加したいですね。全てに参加するにはもう函館に住むしかないかもしれません☆一つでも心に響いたら、どうぞ家族でカップルで是非いらしてください。
函館のイベント情報★家族でデートで超おすすめ10選
①函館イルミネーション
②函館花火大会
③函館バル街
④箱館五稜郭祭
⑤七夕
⑥市民創作 函館野外劇
⑦函館港祭り
⑧函館グルメサーカス
⑨はこだて国際民俗芸術祭
⑩はこだてクリスマスファンタジー