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紛らわしい!北海道の中でも訛りの強い函館弁★聞き間違う方言のセリフ一覧

紛らわしい函館弁③『したけど○ちゃん、いっつもゲッパだっけさ~』北海道の中でも訛りの強い函館弁が知りたい方へ。

北海道の方言は標準語に近く、ときどき紛らわしいことがあります。また函館は、同じ北海道の人たちにでさえ「なまっている。」といわれるぐらい特殊です。

言語学の本にはなんと、北海道には方言はない!と書かれているのですが、補足として「例外アリ。一部の地区では方言が使われている。それは函館!」と書いてあります。ということは?!はい!函館はめちゃくちゃなまっています!

この記事では、その紛らわしい函館訛りの北海道弁と、函館でしか使わない方言のセリフをご紹介します。

紛らわしい函館弁①『あ、どうも。おばんでございます。』

方言の意味:(あ、どうも。こんばんは。)

「おばんです」=「こんばんは」。これは筆者が体験した実話なんですけど、東京に住む友人が帰省中に電話をかけてきて、母が開口一番にこう言いました。「あ、どうも。おばんでございます。」

友人は母が、自分で自分のことを「おばさんです。」と自己紹介したのかと思ってびっくりした。といいました。函館では「おばんです。」は、普通に使う挨拶言葉なのです。

紛らわしい函館弁②『函館から札幌までったら、汽車で3時間半ぐらいかい?』

方言の意味:(函館から札幌までって、電車で3時間半ぐらいかな?)

え?北海道って、まだSL走ってるの?と、友人に言われたことがあります。(涙)函館では、電車といえば「路面電車」。列車のことを電車とはいいません。あれは「汽車」です。新幹線が通ったら、電車と汽車と新幹線になりますね!

紛らわしい函館弁③『したけど○ちゃん、いっつもゲッパだっけさ~』

方言の意味:(でも○ちゃん、いつもビリでしょ。)

よく使う言葉です。「げっぱ=ビリ」のことです。これでもかという具合に使うときには、「ビリけつ」といったりもします。出っ歯ではありません。

そしてここでちょっと補足をします。これをもし函館以外の北海道の人がいうと、語尾は「だっけさ」にはならないですね。語尾に「け」をつけるのは、函館弁の特徴の一つです。北海道なら語尾はやっぱり「しょ」ですね。もちろん函館人も北海道民らしく「しょ」も使いますが、「け」が圧倒的に多いんです。

紛らわしい函館弁④『ちょっとぉ~!ちょさないでって言ってるっけさー!』

方言の意味:(ちょっと!触らないでって言ってるでしょう?!)

これも、よく使う言葉です。押さないで!じゃありません。「触る→触らないで」です。触られたくないものに、触られたときに使います。

乾いてないペンキ塗りたては、「ちょすな!」友達同士でケンカしたときは、「ちょさないでよ!」です。「触ったら怒るからね!」は、「ちょしたら怒るからね!」となります。

紛らわしい函館弁⑤『なーに、あやつけてんのさー』

方言の意味:(なに、カッコつけてるの?)

友達との噂話で、「○君、なーんか最近、あやつけてきてないかい?」と使います。知らないと、何かをつけてきているのかな?と勘違いするかもしれません。

ちなみに語尾が「ないかい?」になるのも方言です。これもよく使います。意味は、「○君、なんだか、最近、カッコつけてきていないかな?」(ちょっと怪しい。好きな人でもできたかな?)など、何かの意味を含んでいったりします。

紛らわしい函館弁⑥『なーに、ちゃきこいて走ってんのさ~』

方言の意味:(なに、必死になって走っているの?)

自転車でもこいでいると思いましたか?

これは正確には、「はっちゃきこいて」になります。若者は「はっちゃきこく」を「ちゃきこく」と略して使っていました。「ちゃきこぐ」と濁音になる人もいます。「なに、マジになってるんだよ!」も、「なに、ちゃきこいてんだよ~」となると、ほのぼのしますね。

紛らわしい函館弁⑦『これとそれ、ばくりっこしないかい?』

方言の意味:(これとそれ、交換しない?)

「ばくりっこ=交換こ」です。正しくは「ばくる」なんですが、子供が使うとき、「ごっこ遊びの「こ」」をつけて「ばくりっこ」と使うことが多いんです。

よくシールや消しゴムを交換して欲しいときに「ばくりっこしよー」と使いました。「パクる」と間違えそうですね!ちなみに、函館で「盗む」は、「がめる」です。

紛らわしい函館弁⑧『○ちゃんのお母さん綺麗だっけさ~。内地から来たんだっけか?』

方言の意味:(○ちゃんのお母さん綺麗だよね~。本州から来たんだったかな?)

ここで、北海道の人も誤解しそうなんですけど、実は「内地」とは、北海道の人が使うと「北海道以外の日本」(=本州、四国、九州、沖縄)のことをいい、沖縄の人が使うと、「沖縄以外の日本」をいうのです。北海道の人が使うときはだいたい「本州」のことをさすときが多いですね。

紛らわしい函館弁⑨『ちょっと!このケーキ、あめてんでないかい?!

方言の意味:(ちょっと!このケーキ、腐っていないかな?!)

え?飴?飴でもかかっているケーキなの?と思って食べちゃったら大変ですよ!「あめる=腐る」ですから!正確には腐るというよりも、「糸を引いている」というのが根源です。

ケーキは糸は引きませんが、「あめる」を「腐っている」全般に使う人が増えてきています。あめていたら要注意です!食べちゃだめですよ!

紛らわしい函館弁⑩『先生に○○いなくなるって聞いたっけ、泣かさってきて…』

方言の意味:(先生に○○がいなくなるって聞いたら、(なんだか知らないけど)泣けてきてしまって…)

「~さる」は、北海道では日常的によく使う言葉です。2つの意味があって、1つは「このボールペン書かさる=書ける」のように「可能形」で使うときと、もう1つは冒頭のセリフのように、「自分ではそうするつもりがないのに、自然と~なる」という意味を含んで使うときとがあります。

もし、北海道人の彼氏彼女ができたら、この使いまわしだけは覚えておかなくっちゃですよ!この「~さる」には、北海道人のありったけの気持ちが含まれていることが多いんです。

「泣くつもりないのに、どうしても泣いてしまう。」自分ではどうしようもないんだ~という意味が含まれています。泣いちゃって、あなたが好きだと気づいたよ。とか、告白がちょっと恥ずかしかったり、照れて言えない時にも便利に使えますね!

この「~さる」については、大泉洋さんらが「おにぎりあたためますか」で面白おかしく談義していました。

最後に

まだまだご紹介したい方言がたくさんあるのですが、今回はこれぞというものを厳選しました。

書いていて改めて方言だと知るものもあり、ご紹介したかったけれど標準語に訳しきれずに断念したものもあり、いつかまた機会がありましたらご紹介したいです。函館弁含む北海道弁には、さりげなく気持ちが含まれているものが多いです。是非、覚えて北海道の人の前で使ってみてください!きっと喜ばれますよ!

北海道の中でも訛りの強い函館弁★聞き間違う方言のセリフ一覧

1.『おばんです』(こんばんは)
2.『汽車』(電車)
3.『ゲッパ』(ビリ)
4.『ちょす』(触る)
5.『あやつける』(カッコつける)
6.『はっちゃきこく』(必死になる)(なりふりかまわずやる)(一生懸命になる)
7.『ばくる』(交換する)
8.『内地』(本州)
9.『あめる』『あめている』(腐る)(腐っている)
10.『~さる』(そうするつもりはないのに、自然と~なる)(~することができる)

以上、最後までご覧いただきありがとうございます。

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