北海道に旅行や引っ越しでいらっしゃる方へ!
北海道の郷土料理は、数百年以上にわたって培われてきたアイヌの食文化と江戸時代に道外からもたらされた日本各地の食文化とが融合して確立されていきました。現在も北海道で豊富にとれる海産物や羊・豚肉、野菜などの食資源を活かした料理が多いです。
本記事では「北海道郷土料理ランキング★地元民おすすめ10選」をご紹介いたします!
北海道郷土料理ランキング①鮭の旨味と野菜の甘みが濃縮!「石狩鍋」
石狩鍋は、鮭と野菜を味噌仕立ての汁で煮込んだ鍋料理です。鮭は身だけでなくアラも投入され、その美味しさを余すことなく味わうことができます。道央・石狩市の「金大亭」は、この石狩鍋の発祥とされている、創業1880年の割烹です。昆布ダシと白味噌で煮込んだ汁には鮭の旨味と野菜の甘みが濃縮され、最後に一振りされた山椒がアクセントになっています。女将さんがお一人で切り盛りしており、完全予約制となっています。
元祖鮭鱒料理 割烹 金大亭
【住所】北海道石狩市新町1
【アクセス】JRあいの里公園駅から車で約20分
北海道郷土料理ランキング②味噌の甘みでご飯がすすむ!「ちゃんちゃん焼き」
ちゃんちゃん焼きは、鮭などの魚と野菜を焼き、味噌で味をつけた鉄板焼き料理です。道内各地の居酒屋や飲食店で提供されていますが、道央・石狩市の「ザ・吉岡」では、鉄板の上でちゃんちゃん焼きの調理まで体験できます。二枚の鉄板で鮭と野菜を別に焼き、最後に混ぜ合わせることで、具材に味が染みこみ美味しい仕上がりとなります。現地集合のみでなく、札幌市内からの送迎付きのプランも用意されています。
【HP】ザ・吉岡
【住所】北海道石狩市親船町24-2
【アクセス】JRあいの里公園駅から車で約20分/札幌市内からの送迎付きプランあり
北海道郷土料理ランキング③羊肉の旨味が野菜に染み込む!「ジンギスカン」
ジンギスカンは、専用の鍋の上で羊肉と野菜を焼く、全国的にもポピュラーな北海道の郷土料理です。鍋の中央では肉を焼き、外周部では染み出た肉汁で野菜を煮込みます。「松尾ジンギスカン」は道内に10店舗を構える人気店。肉は甘みのある秘伝のタレで味付けされており、臭みもほとんどありません。鍋の外周部の野菜には肉の旨味が染み込み、柔らかく煮込まれます。焼き方は店員さんが丁寧に教えてくれます。
参照:松尾ジンギスカン
【住所】北海道滝川市明神町3丁目5-12(本店)
【アクセス】JR滝川駅から徒歩約15分
北海道郷土料理ランキング④厚みのある豚肉と甘辛タレが絶品!「豚丼」
豚丼は、醤油ベースの甘辛タレで豚肉を焼き上げ、ご飯の上に載せた丼飯です。明治時代より養豚が盛んであった道東・十勝地方ならではの郷土料理です。「元祖豚丼のぱんちょう」は豚丼発祥の店とされています。炭火でじっくり焼き上げた豚ロースと、味わいのあるタレは絶品の一言。行列の絶えないお店ですので、時間には余裕をもって訪れましょう。また、豚丼のランクが通常とは逆で、松→竹→梅の順に高くなることにもご注意ください。
【住所】北海道帯広市西1条南11丁目19番地
【アクセス】JR帯広駅から徒歩約2分
北海道郷土料理ランキング⑤道南の海の幸を駅弁でお手軽に!「いかめし」
いかめしは、はらわたを取り除いたいかの中にもち米とうるち米を入れ、しょうゆベースのだし汁で炊き上げたものです。スルメイカが特産品である道南・渡島地方の郷土料理の一つで、森町の「いかめし阿部商店」が1941年に作った駅弁がそのさきがけとなっています。森町のホームや駅前の柴田商店で購入できますが、阿部商店自体ではお買い求めいただけないのでご注意ください。
【HP】いかめし阿部商店
【住所】北海道茅部郡森町御幸町112
【アクセス】JR森駅から徒歩約5分/販売は森駅ホーム、駅前の柴田商店、全国の催事展など
北海道郷土料理ランキング⑥さばきたてのいかを踊り食い!「いかそうめん」
いかそうめんは、生のいかをそうめんのように細く切ったものです。道南・函館市周辺では、鮮度が良く歯ごたえのあるいかそうめんを味わうことができます。函館朝市のどんぶり横丁内にある「一花亭たびじ」では、生け簀から揚げたばかりのいかを目の前でさばいていかそうめんにし、丼として提供してくれます。踊り食いとなりますし、醤油をかけるといかが動きますので苦手な方も多いかと思いますが、その鮮度と甘みは抜群です。
【HP】一花亭たびじ
【住所】北海道函館市若松町9-14 どんぶり横丁内
【アクセス】JR函館駅から徒歩約2分
北海道郷土料理ランキング⑦タコと野菜がベストマッチ!「たこしゃぶ」
たこしゃぶは、稚内を中心とした道北・宗谷地方の郷土料理です。稚内市は、日本でも有数のミズダコの産地。これを薄くスライスし、しゃぶしゃぶのようにお湯に通して、酸味のきいたタレで食べます。「車屋・源氏」は、稚内市でたこしゃぶを楽しめるお店の一つ。まず野菜を鍋に入れて茹で、タコは硬くならないようにさっとお湯に通します。火が十分に通った柔らかい野菜とぷりぷりのタコがベストマッチで、味はもちろん食感の違いも楽しめます。
【HP】稚内観光協会 車屋・源氏
【住所】北海道稚内市中央2丁目8-22
【アクセス】JR稚内駅から徒歩約5分
北海道郷土料理ランキング⑧ヘルシーで食べ応えも抜群!「なんこ鍋」
なんこ鍋は、馬の腸(なんこ)を柔らかくなるまで煮込み、味噌で味付けした鍋料理です。馬の腸は、かつては安く手に入り滋養強壮にもよかったため、道央・空知地方の炭鉱労働者に食されていました。歌志内市の「うたしない温泉チロルの湯」では、現在でもこのなんこ鍋を食べられます。馬の腸は薬味とともに長時間煮込んでいるため臭みもほとんどなく、柔らかいながらも食べ応えがあります。なんこをつかったラーメンやカレーもあります。
【HP】うたしない温泉チロルの湯
【住所】北海道歌志内市字中村78番地3
【アクセス】JR赤平駅から車で約15分
北海道郷土料理ランキング⑨とろみのあるスープで身も心も温まる!「ガタタン」
ガタタンは、道央・芦別市で長年食されてきたとろみのある中華風スープです。小麦粉を練った団子「グーダ」を肉や野菜と煮た中華料理「グーダタン」がルーツとされています。芦別市の「新宝来軒」は、ガタタン発祥の店である「宝来軒」の後を継いで2016年に開店。ガタタンスープは具材たっぷりで身体の芯から温まります。ガタタンラーメンはとろみが強めで冷めにくく、程よい塩味のスープが麺によく絡みます。
【HP】芦別市観光総合ガイド 新宝来軒
【住所】北海道芦別市上芦別町38番地
【アクセス】JR芦別駅から車で約7分
北海道郷土料理ランキング⑩道産子は塩辛を添えて!「じゃがバター」
古艪帆来に行ったら必ず頼む、じゃがバター塩辛付き。
とろける!
バターの!!
暴力!!!!! pic.twitter.com/MGXHG2AJIB— アサキユーミ (@asaki0014) July 31, 2018
じゃがバターは、茹でたじゃがいもにバターを乗せて食べるシンプルな料理。全国的に食べられていますが、やはり北海道のじゃがいもはホクホクで甘さも違います。また、北海道ではバターに加えていかの塩辛も乗せるのが一般的。奇妙な取り合わせですが、塩辛の塩味とバターのマイルドさがマッチしてやみつきになります。地元の食材にこだわった「古艪帆来」をはじめとする道内各地の居酒屋や、ホテルの朝食でお試しいただけます。
【HP】北海料理 古艪帆来
【住所】北海道札幌市中央区南4条西4丁目 松岡ビル3F
【アクセス】札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から徒歩約1分
最後に
北海道の郷土料理は全国的に知られたものも多く、本州でも提供されていますが、やはり地元の新鮮な食材を使った料理は一味違います。ぜひ、北海道の味覚を現地でご堪能ください。
北海道郷土料理ランキング★地元民おすすめ10選
- ①鮭の旨味と野菜の甘みが濃縮!「石狩鍋」
- ②味噌の甘みでご飯がすすむ!「ちゃんちゃん焼き」
- ③羊肉の旨味が野菜に染み込む!「ジンギスカン」
- ④厚みのある豚肉と甘辛タレが絶品!「豚丼」
- ⑤道南の海の幸を駅弁でお手軽に!「いかめし」
- ⑥さばきたてのいかを踊り食い!「いかそうめん」
- ⑦タコと野菜がベストマッチ!「たこしゃぶ」
- ⑧ヘルシーで食べ応えも抜群!「なんこ鍋」
- ⑨とろみのあるスープで身も心も温まる!「ガタタン」
- ⑩道産子は塩辛を添えて!「じゃがバター」
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。