江戸っ子が方言で怒ってる!超危険な江戸弁10選

火事とケンカは江戸の華。気の早い江戸っ子は、派手な喧嘩が多かったと言われています。

そんな彼らが使っていた江戸弁は、売り言葉と買い言葉のレパートリーが実に豊富。中には現代でも使われているものもあります。

今回は、思わず明日から冗談で使いたくなる江戸弁の喧嘩言葉をご紹介していきます!

 

江戸っ子が方言で怒ってる!超危険な江戸弁10選

 


超危険な江戸弁①「てやんでぇ!」

方言の意味:「何を言ってやがるんだ!」

江戸弁と言えばこのフレーズですよね。「何、言ってやがる」→「何、言ってやんでぃ」→「ってやんでぇ」と派生したと言われています。ただの疑問文ではなく、相手の発言を馬鹿にしたり、責めたりしたい時に使います。何かとよく使われる便利な言い回しです。

超危険な江戸弁②「べらぼうめ!」

方言の意味:「馬鹿野郎!」

①と一緒に使われることが多いですよね。「てやんでぇ、べらぼうめ!」は「何を言ってやがる、このたわけが!」という意味です。現代語に直訳すると強烈な印象になってしまいますが、当時は「何言ってんだよ(笑)。馬鹿だなぁ」くらいのニュアンスで使われていたそうです。今日でも東京の下町方言として残っています。

超危険な江戸弁③「このすっとこどっこい!」

方言の意味:「この間抜け野郎が!」

「すっとこどっこい」は、直訳すると「素っ裸でどこへ行くんだ」という意味です。元々は裸でうろついていた人を罵った所から来ているという説があります。そこから派生して、「間抜けなことをするな」という意味に変化しました。現代では主に、自分よりも目下の人がミスをした時に用いられるフレーズです。

超危険な江戸弁④「この唐変木(とうへんぼく)!」

方言の意味:「にぶちん!」

言われたことをすぐに理解出来ない人や、微妙なニュアンスを察することが出来ない人に対して使います。「唐変木」の語源には諸説あり、遣唐使が持ち帰ってきた変な木のことではないかと言われています。そこから派生して、融通の利かない人や気の利かない人のことを「唐変木」と呼ぶ様になりました。

超危険な江戸弁⑤「おてめぇちの顔出す所じゃあねえ。すっこんでろぃ。」

方言の意味:「お前の出る幕じゃないよ。引っ込んでな」

「すっこむ」とは「その場から退く」ことです。江戸っ子は「ひ」の発音が「し」になるため、「ひっこんでろ」→「しっこんでろ」がさらに変化して、「すっこんでろ」になったのでは、という説があります。

超危険な江戸弁⑥「ふてえ野郎だ!」

方言の意味:「図々しい野郎だ!」

元々は「神経の太い野郎」から来ています。態度がふてぶてしかったり、トラブルを起こしても全く悪びれない人のことを指します。時代劇では、泥棒を捕まえた時などにも使われますね。売り言葉レベルとしては、本気モードに入る直前くらいの段階です。

超危険な江戸弁⑦「おととい来やがれ!」

方言の意味:「二度と来るな!」

現代でも少年漫画などで見かけるフレーズですね。語源には2つの説があります。1つは、「遠方の日」を意味する「をとつひ」が転じて、「遠い先の未来まで来るな」→「二度と来るな」であったという説。もう1つは、「一昨日(おととい)来い」という不可能なことを命令する=「二度と来るな」とする説です。

超危険な江戸弁⑧「この丸太んぼうめっ!」

方言の意味:「この役立たずが!」

「丸太んぼう」とは、川を剥いだだけの材木(丸太)のことです。単体では何の役にも立たないことから、役立たずな人や気の利かない人のことを指す言葉となりました。時代劇では、③のフレーズと一緒に「このすっとこどっこい!丸太んぼうめっ!」と使われることが多いです。現代標準語では、単に「丸太の様に太いこと」を表す言葉となっています。

超危険な江戸弁⑨「豆腐の角に頭でもぶつけてきやがれ」

方言の意味:(冗談の通じない人を嘲る時に使う言葉)

「江戸っ子の粋や酔狂も分からない唐変木には、『豆腐の角に頭をぶつける』という冗談も理解出来ないだろう。本当に豆腐の角に頭をぶつけようと頑張るんじゃないか?」という想いを込めて使われます。無粋な人を嘲る時に言うフレーズです。

超危険な江戸弁⑩「味噌汁で顔洗って出直してこいってんだ!」

方言の意味:ふざけるな!

かなり本気で怒っている時に使われるフレーズです。「そんな事をするなんて相当寝ぼけているのか?その具合だと、水で顔を洗ったところで目が覚めることはないだろうから、もういっそのこと味噌汁で顔を洗えば良いと思うよ。そしたら、お前もさすがに目が覚めて、こんなおかしな事はしないだろう」という相当な憤りが込められています。落語によく出てくる表現で、現代でも稀に使われることがあります。ただし、このフレーズを知らない人に言ってしまうと、「食べ物を粗末にする人だったんだ・・・」という顔をされてしまいます。注意してください。

 

最後に


血の気の多い江戸っ子言葉の罵倒雑言の数々。いかがでしたでしょうか。私はまるで自分が言われている様な気になってきました。気に入った江戸弁フレーズを明日から使ってみて頂けたら、私もちょっとだけ救われます!

江戸っ子が方言で怒ってる!超危険な江戸弁10選

①「てやんでぇ!」
②「べらぼうめ!」
③「このすっとこどっこい!」
④「この唐変木(とうへんぼく)!」
⑤「おてめぇちの顔出す所じゃあねえ。すっこんでろぃ。」
⑥「ふてえ野郎だ!」
⑦「おととい来やがれ!」
⑧「この丸太んぼうめっ!」
⑨「豆腐の角に頭でもぶつけてきやがれ」
⑩「味噌汁で顔洗って出直してこいってんだ!」