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新潟県の郷土料理★地元民おすすめ現地で必食10品

新潟県郷土料理⑥佐渡のソウルフード「いごねり」

「いご(えご)ぐさ」と呼ばれる海藻を煮詰めて布袋でこして、その煮汁を冷まして固めたものが「いごねり」と呼ばれる佐渡の郷土料理です。

冠婚葬祭を含めて人が集まる時などは家庭でよく作りましたが、現在ではスーパーですぐに食べれる状態で販売されているので、日常でもお豆腐やところてんのように売っています。最近はネットなどでも取り上げられているので、お土産としても知られており、佐渡を代表する郷土料理となっています。

いごぐさは、佐渡でも限られた海岸にのみにしか生えない海藻で、他の海藻に絡まって生える性質の為、混じりのないイゴだけの綺麗な状態にし、何度も干して乾燥させ更に叩いて柔らかくするなど手間暇かかる食材でした。佐渡の人は乾燥させて干した「いごぐさ」を保存し、いつでも煮て食べられるようにしていた保存食なのです。

新潟県郷土料理⑥佐渡のソウルフード「いごねり」-sidephoto by kazurin

原材料が高級な海藻になるので、家庭で作る人が少なくなりました。佐渡では、ネギなどの薬味をのせておしょう油で食べるのが一般的で、私の記憶では、沢山作った時は胡麻和えなどにして食べたりもしていました。

山形の酒田市の海岸部、長野、会津の一部で食べられるえごねり(こちらでは「えご」と呼び、酢味噌で食べるのが一般的なようです。)や九州の「おきゅう」と呼ばれるものより海藻の濃度や磯の香りが濃いのが佐渡のいごねりの特徴です。巻いたものと四角いままのものがありますが、佐渡では巻いたものが一般的です。

新潟県郷土料理⑦お米の国ならではの郷土食「けんさ焼き」

「けんさ焼き」という名前の由来は、戦国の越後の武将、上杉謙信が戦乱時の諸国遠征の際に、剣の先(けんさき)におにぎりを刺して焼いて食べたことからだと言われています。

味噌焼きおにぎりのようなもので、昔から米作りが盛んで、米と共に生きてきた新潟県らしい郷土料理です。特に、新米が採れる秋から冬、囲炉裏に火が入る時期に、味噌に生姜をすったものを混ぜた味噌をおにぎりに塗って串に刺して焼いたり、ほうろくと呼ばれる平らな鍋で焼いたりして食べたものです。その風習が地域によってはお正月の夜食として現代に伝わっており、新米の収穫を祝う行事食にもなっています。

他にねぎをきざんで混ぜたり、ゆずやごまを混ぜたりしてそれぞれの家庭の味があり、この「けんさ焼き」を食べると故郷を思い出すという方も多いです。市内の飲食店で召し上がることもできます。

新潟県郷土料理⑧佐渡だけに残る色鮮やかな「しんこ餅」

新潟県郷土料理⑧佐渡だけに残る色鮮やかな「しんこ餅」photo by kazurin
「ひなまつり」の時期になると各家庭で作っておひなさまに備えたり、食べたりするお菓子です。歴史は古く、奈良時代に中国から伝わったものと言われています。

日本でも佐渡しか残っていない彩り鮮やかな団子のようなもので、中に餡を入れたり、ほんのりとお砂糖で甘くしたりします。硬くなったらレンジやトースターで温めてると美味しく食べる事ができます。この「しんこ餅」を食べると春が佐渡に春が来たんだな~と実感する郷土菓子です。

佐渡のどこの家でも昔は「おこし型」と呼ばれる縁起物をかたどった木型が家にあり、節句の時期になるとどこの家でも作って食べていました。
新潟県郷土料理⑧佐渡だけに残る色鮮やかな「しんこ餅」2小さいころ、よくこのしんこ餅の下に敷く「椿の葉」を取りに行かされたものです。

「おこし型」は椿や牡丹、鯛や松、梅などおめでたいデザインをかたどったものが多く、近頃はこの「おこし型」を掘る人も、しんこ餅を手作りする方も少なくなり、ひな祭りの時期になると地元の御菓子屋さんが作ったしんこ餅が島内スーパーや菓子店、佐渡汽船両津ターミナル内の売店に並びます。

新潟県郷土料理⑨「だんごおこわ」と「おこわ団子」

貧しさから忙しくて笹をとってきて笹だんごを作る暇もなく、余りご飯を使って作られたという「おこわ団子」です。古くから西蒲地方の農家のおやつとして親しまれてきました。

新潟名湯の岩室温泉街にある「角屋悦堂」さんのおばあちゃんが昭和36年の6月から商品として売り始めたそうです。

醤油味のおこわの中に、甘い餡を入れた、ちょっとミスマッチでは?!と思わせる「おこわ団子」ですが、この組み合わせの味がやみつきになります(笑)

現代風に表現するとポテトチップスとチョコレート、又は新潟銘菓・柿の種とチョコレートの原理でしょうか☆もともと新潟には古くから「だんごおこわ」と呼ばれる郷土料理があり、お醤油を入れて作る醤油おこわに、白玉粉や米粉で作った団子を入れる料理がありました。それをさらに工夫して餡を入れ、食べやすいように一口のおにぎりにしたものが「おこわ団子」なのでしょう。どちらも農作業の際に、力が出るように工夫された郷土食なのです。

◆角屋悦堂(かどやえつどう) 新潟市西蒲区岩室温泉616

新潟県郷土料理⑩ちょっとびっくり!「めだかのつくだ煮」

地方によって独特な郷土の味がありますが…新潟のちょっとびっくり☆郷土料理は「めだかのつくだ煮」。

新潟県の中越地方(東蒲原郡)、会津地方との県境にある阿賀町や三条市、見附市の山間では、江戸時代の頃より田んぼや池に沢山生息していたメダカをシンプルにおしょう油で甘辛く煮て、冬のタンパク質やカルシウムの補給の食材としておりました。

沢山いたメダカもいつの頃からかすみかを失い、現代では自然のメダガは絶滅状態となってしまい、メダカの珍味も忘れ去られていましたが、ここ数年前より繁殖しやすい「緋メダカ(ヒメダカ)」の養殖を利用して江戸時代の珍味を再現しています。メダカのことを新潟では「うるめ」と呼び、海にいる「うるめ=イワシ」同様、山間部の方々にとっては大事な食材だったのです。

ほんのりと苦みのあるメダカのつくだ煮は、現地から直接お取り寄せでしか食べることができない幻の郷土料理です。

最後に

ご存知の新潟郷土料理はありましたでしょうか?家でも真似して作れる料理がいろいろです。最近はネットでレシピも公開されていますので、ご自宅で新潟の郷土の味を作ってみるのよいかも☆食の和が広がりますね~♪さすがに「めだか」は…(汗)ちょっと自宅では無理ですね☆(笑)

新潟県の郷土料理★地元民おすすめ現地で必食10品

①「のっぺ」新潟を代表する郷土料理
②「煮菜(にいな・にな)」塩漬け菜っ葉の煮物☆
③「かきあえなます」菊の花と色んな食材をクルミであえた一品!
④「笹だんご」の原型 鉄砲巻・だいごろ(佐渡)
⑤粟島の海の幸豪快料理☆「わっぱ煮」
⑥佐渡のソウルフード「いごねり」
⑦「けんさ焼」お米の国ならではの郷土食
⑧佐渡だけに残る色鮮やかな「しんこ餅」
⑨「だんごおこわ」と「おこわ団子」
⑩ちょっとびっくりかな?!「めだかのつくだ煮」

以上、最後までご覧いただき有難うございます。

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